個々のアイテムが内包しているストーリー/カント『視霊者の夢』など

Posted at 13/03/22

今日の午前中は、新しい作品のプランをいろいろと考えていた。アイデアはいろいろ出るし、アイテムとしては魅力的なものも結構出て来るのだが、ストーリーとしてこれがいいなと思うようなものがもう一つ出て来ない。しかし個々のアイテムが内包しているストーリーのようなものを考えることでひとつの作品としてのストーリーが出て来るような感じもしているので、考えていることを煮詰めるような感じで考えているところだ。

いろいろ考えながら、気分転換をしに岡谷の書店まで車を走らせる。いつもは湖岸通りの方から行くのだが、今日は国道の方から行ってみた。国道の方は少し信号が多すぎるな。あまりピンと来ていなかったが、やはり湖岸通りの方から行った方が行きやすいということはわかった。

犬神もっこす(4) (モーニング KC)
西餅
講談社

これと言って目当てがあったわけではないのだけど、行ったらいくつか買ってみたいと思う本があった。西餅『犬神もっこす』4巻(講談社、2013)。忘れていたが、今日が発売日だった。モーニング本誌のバックナンバーを続けて読んでいたが、やはり単行本の方が集中して読める。集中して読むとこの話はやはり面白い。

王様の仕立て屋 3 ~サルトリア・ナポレターナ~ (ヤングジャンプコミックス)
大河原遁
集英社

それから大河原遁『王様の仕立て屋 サルトリア・ナポレターナ』3巻(集英社、2013)。王様の仕立て屋は旧シリーズの時からすべて買っているが、紳士服の魅力というよりは紳士服をめぐるさまざまな人間模様が上手く書けているのが面白いなと思う。それに蘊蓄がプラスされているのだが、私はジャケットは着ないことはないけれどもスーツは年に数えるほどしか来ていないので、最近全然新調していない。こういうものを読むと作りたくはなるのだけど、着る機会もないので、という感じになってしまう。新調しなければならない機会があるように、作品も書いて行きたいと思う。

カント「視霊者の夢」 (講談社学術文庫)
講談社

もう一冊、何となく気になったカント『視霊者の夢』(講談社学術文庫、2013)を買った。カントが霊というものについてどう考えているのか、というようなことがわかるのかなと思って買ってみたのだが、少し読んでみてこれは要するにスウェーデンボルグ批判の書であることが分かった。で、カントのスタンスとしては結局孔子と同じで、「今だ生を知らず、いずくんぞ死を知らん」であり、考えても利益のない死後のことなど考えず、今の生をしっかり生きよう、というようなことが結論のようだ。哲学について精密な議論を組み立てたカントがこの問題についてどう考えているのかはまあ興味深いことでもあり、そんなに厚い本でもないので少しずつ読んでみようかと思う。

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