山下和美『数寄です!』

Posted at 13/02/27

山下和美『数寄です!』全3巻。第一部完結、と書いてあるので続編もあるのだろうか。期待したい。数寄建築というのは本当に面白い。いろいろな伝統技術の粋なのだなと思う。成金的なものよりもこういうところに本当にお金が掛けられるようになるといいなあと思うが、山下和美の言うようにそのためにはまず自分自身を数寄者として磨く必要があるなあと思う。なかなか大変そうだ。

数寄です! 3 (愛蔵版コミックス)
山下和美
集英社

しかしやはりこういうものは好きなので、3巻揃ったところで最初から通読した。3巻でデフォルトの登場人物がその前ではけっこう謎の存在だったりするから通読してみないと分からないことって多いし、やはり内容はけっこう忘れている。しかし瓦や天井などのアイテム、建前や上棟式などの儀式、それ以前の土地の購入や資金繰りなどに至るまで、数寄屋が建てられる過程が克明に描かれていてとても面白いし、あの『天才柳沢教授の生活』を描いてる山下和美さんってこういう人なんだ、というのがとても面白かった。それにしても借金を背負って数寄屋を建てるというのはなんて豪快なんだと思うし、それに入れ込んでローンの金利や土地代の値切りまで買って出る蔵田さんという設計士もまた燃える闘魂のような人だ。もしこういう建築を建てるならこういう人に頼みたいよなあと思う。

まともな家が建て難くなった今でもこういう建築が出来るということ自体が嬉しいし、お金があるということはこういうことができるということなんだなあと思うと金持ちになるのも悪くないと思わせる作品ではあった。

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by Luke Peterson

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