書く以上の喜びが人生において存在しない人/『進撃の巨人』をめぐって

Posted at 12/08/11

【書く以上の喜びが人生において存在しない人】

今朝も簡単に。朝の余裕のある時間に、小説を少しずつ書いている。少し書き方のコツがつかめたような感じがある。忙しければ書けないとかいう問題でもないということも分かった。何に向けてどういう作品を書くのか、という意識を明確に持てれば、それに必要な題材は向こうからやってくるし、その意識の下側にあるイメージにうまく空気を送れればそれは膨らんでいく。虚構の世界は、その空気の送り方次第で出来具合が変わってくる。そして私が描くべきツボのようなものというのはやはりあるんだなあと思う。頭で考えてもそれは出て来ない。やはり人間と人間以外のもの、世界との境目のようなところが、私の関心事なんだなと思う。少なくとも虚構的・小説的・文学的?な意味では。そしてそれはありものの世界ではなく、オリジナル性の強い虚構物でないと書いた気がしない。しかしそれが少しでもその一端に触れられると、異様にカタルシスがある。書く喜び以上の喜びが人生においては存在しない人が作家だとバルガス=リョサが言っていたが、それはそうなんだなと思った。


【『進撃の巨人』を巡って】

進撃の巨人(8)限定版 (プレミアムKC)
諌山創
講談社

ネタバレ注意。9日に別冊マガジンと諌山創『進撃の巨人』8巻が出て(いずれも講談社)、少しだけだが読んだり読み返したり。このマンガは群像劇的な要素がかなり強い。特に104期訓練兵団の話が出てきてからはその要素が特に強くなったのだけど、その中で一人だけよく出て来るのに名前が出ていないそばかすの女がいて、9月号でついにその名前が明らかになった。これはしばらくの間はネタバレなので書かない方がいいかと思うが、5巻のあたりで巨人が口にしていた名前と同じなのだ。というか私はその名前を見た途端に5巻を確認したが、そうだった。このあたりにどういう秘密がかくれているのか、また楽しみが増えた。9月号の主人公はサシャ。けっこう明確なメッセージ性があって、へえっと思った。

8巻限定版の付録がミカサのフィギュアというかストラップなのだが、これは『進撃の巨人』のミカサというよりは『進撃!巨人中学校』のミカサっぽい。立体機動中の姿でいいなと思ったのだが、ホルダーの部分を引っ張ると本物の立体起動装置のようにワイヤーが伸びた!これは驚いた。かっこいい。7巻の巨人フィギュアは必ずしも賛同できない部分があったが、このミカサはいい。私がただミカサ好きだというだけかもしれないのだが。

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by Luke Peterson

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