愛と自由と/デフレも悪くない、のかも

Posted at 12/06/16

【愛と自由と】

物を書いていて、いま愛とか自由とかについて書こうとしているのだけど、なかなかうまく書けない。愛については、どうもなかなか愛ってこういうもんじゃないのという自分なりの見解が出てきにくいなあというところがあり、自由ということについて考えているとこれは自分にとっては検討の余地もないほど絶対的に自分に必要なもの、という思いが強く出てきて、いずれにしても自分として客観的なスタンスが取りにくいものなんだなと思う。こういう抽象概念というのは自分では分かったつもりでいても本当には分かってない、というかいろいろな概念について自分がどうとらえているかを検証し直していて自分にとってたとえば「生きる」というのはこういうこと、「作る」というのはこういうこと、みたいなまとめ方はして来ているのだけど、ああそうか、「愛」だから分かりにくいけど「愛する」とはどういうことか、という感じで考えると少しは考えやすいな。うん。ああブログ書きだしてよかった。少しヒントが見つかった。

しかし自由は難しいな。freedomの動詞形はfreeだから「解放する」で考えてみるか。libertyだとliberalizeか。「緩和する、寛大にする」つまり自由にする、ということか。束縛を外すこと。束縛を拒むこと。なにものにもとらわれないこと。人間は生まれながらにして自由であり、いたるところで鎖につながれている、みたいな話だが。

大空を飛ぶ鳥のように自由になりたい、というけれども、鳥は特に自分のことを自由だとは思ってないだろうが、少なくとも空中を飛翔する意思と能力は持っていることは確かだ。つまり自由とは意思を持ちそれを実現する能力を持っていること、といい替えてもいいだろうか。意思なきところに自由なし、とでもいうか。やりたいことを思いつくのに、思いつく前からその思いに蓋をしないで済む状態、と言ってもいいか。常に意思で行動していたらやりたいことなんて自然に出てくるものだから、そうだな、自由とは意思に蓋をせず、行動できる力、思いついたことをやり遂げる、思いに殉じる覚悟、みたいなもの、でもそれもあまり重い表現をすると合わなくなってしまう。自由には軽やかさがある意味必須の条件だ。そして果断さも連想される部分がある。歯切れのよさ。悠々とした感じ。君子のイメージにも近い。君子は滅多に戦わないが、戦えば必ず勝つ、みたいな。

ああ、そういう感じでまずは造形してみようか。それからまた考えてみよう。


【デフレも悪くない、のかも】

世界は深淵をのぞきこみ、日本は屹立する
増田悦佐
東洋経済新報社

本は少しずつ読んでいる。『世界は深淵をのぞきこみ、日本は屹立する』は読了した。面白い。デフレは必ずしも悪くないとか、日本は国債発行残高が多くても金利が低いから国家財政への圧迫は少ないとか、マスコミが喧伝しているイメージを覆すような記述が多くてとても刺激的だったし、その中で自分がどうして行くのがいいのかということもいろいろと考えられた。欧米や中国の経済報道をどう見て行けばいいのかという一つの基準が与えられた気がする。経済は本当に立場によって見方が変わるので誰にでもお勧めというのは難しいけど、この本を面白いと思う人は多いのではないかと思った。

浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか (幻冬舎新書)
島田裕巳
幻冬舎

『浄土真宗はなぜ日本で一番多いか』も読了した。曹洞宗が葬式仏教として発達したのはどういうことがあったからかとか、仏教各宗派について教義というよりは歴史を踏まえた実際の動向を中心に概観することができる本で、各宗派の傾向と実際を知るにはけっこう役立つと思う。著者のこういう仕事はけっこういいんだなあとちょっと偏見が取れた感じがした。

木曜日にモーニングを買い金曜日に週刊漫画Timesを買った。週漫は毎週買うのは少しどうかなと思うが、わりと魅力的なマンガが多い。

多汗の季節を迎えて普段着をまめに洗濯できる態勢にしようと思い、車を飛ばして隣町のユニクロに行く途中で書店の隣にg.u.の看板が見えた。なんか引っ掛かりを感じてよく考えてみたらユニクロの若い人向けの店舗だということを思い出す。ユニクロでチノパンを買った後、g.u.に入店してみて物色して、同じレベルでしかもさらに安いということを知る。靴下が5本で490円て凄いな。ガソリン代を考えると、もっと使うようにするといいんじゃないかと思った。買い物の楽しみもある。デフレも悪くない、のかも。


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