母の転院/思いもかけなかった結論

Posted at 11/11/25

【母の転院】

今日は母が転院。6日に大腿骨を骨折して10日に人工骨頭の手術をしてから15日目。ずいぶんすいすいと動いて行くんだなと思う。いままでは地元の病院で車で10分弱なので毎日二回(午前中と午後の仕事の前)顔を出していろいろこまごました用事をしていたが、転院先は峠の向こう、高速を使っても半分は一般道を行かなければならないので最低でも30分はかかるから、行けても一日に一度ということになりそうだ。いままでは地元だったからお見舞いの客も毎日来ていたけど、これからはそうもいかないだろう。さびしいだろうけどまあ気をつけながら頑張ってリハビリをしてもらえるといいなと思う。何とか杖なしで歩いて車が運転できるところまで回復してくれるといいなと思う。

9時に車椅子タクシーが迎えに来るということだったので8時に行って待機していたが病院の会計が9時ぎりぎりになるまで出なかったり迎えがなかなか来なかったりで出発が少し遅れ、私は荷物を運んだりしていたらさっさと先に出発されてしまってあとで追いかけることになった。面倒なので高速に乗ったら先に病院について、手続きなどをしてもなかなか来ないのでどうしたかと思ったら市内で迷っていた。私はカーナビの指示通りに運転してきたので道順は全然説明できないし、車椅子タクシーと言ってもNPOの改造ワゴン車で乗り心地も良くなかったらしく、不満をこぼしていたがまあなかなか注文通りにはいかないんだろう。

いままでの総合病院が新しくて病室も広く、4人部屋で湖も富士山も見える6階の部屋だったのが、転院先は古い市内のこじんまりした病院で一般病棟でリハビリをやっているところで、8人部屋で一人当たりのスペースも小さい。20日間の入院でだいぶ荷物をため込んでいたのだが、転院先では置き切れないのでかなり削減した。こうなるとまあどうしても「都落ち」みたいな感じになって、たぶんそれが切ないんだろうなと思う。転院の目的はリハビリなので要するに人工骨頭が外れないように気をつけつつ歩けるようになることが目的なのだけど、病院というとどうしてもなるべく手厚くしてほしい、なるべく面倒を見てほしいというのが先に立つのは世代的なものなのかもしれないが、何というか冷たくされた感じがしてそれもせつないらしい。前の病院でも看護婦が十分足りてるという感じではなかったが、この病院ではなおさらの観があり、ナースコールを押しても来るのは介護士だったりするので病院によって全然態勢が違うんだなあと思う。

母は私と違って近代西洋医学を信用しているし病院を信頼して頼る気持ちがあるから、そういうところが逆に裏目に出るんだろうなと思う。私は定期検診も受けてないし最近では歯医者さえ行く気にならなくなっているのでそれもどうかという気が多少しなくはないが、わりと斜に構えてああ、この病院はそういう病院なんだなと思うだけなのだけど、まあ正直病院の都合でこちらが振り回されるのは勘弁してほしいので、自分の都合に合わせて病院へ行っているのだけど、これからは片道30分かけて高速代払って病院へ行って空振りだったり思いのほか待たされたりするとたいへん困る。入院期間は2週間から4週間と言っていたが、正月は帰ってくることになるとそれも大変だなあ。介護サービスは正月もやってくれるのだろうか。正月休みでバリアフリーにできないうちに(要介護認定が下りないと工事ができない。工事してもお金が出なくなる)家族だけで(と言ってもほぼ私しかいないが)面倒を見させられるのでは少し大変すぎるのでそのあたりは何とかしてもらえないかなという気はする。

まあ元気になってシャンシャン普通に階段を上り下りしたりできるくらいになってくれればいいんだけど。ちゃんと一人暮らしができるようになればね。

昨日は何かものすごく疲れていたので、今日は多分忙しいだろうからと早めに寝て、と言っても11時半くらいだったが、目が覚めたら4時20分だった。さすがに早いので(遠足の前の日じゃあるまいし)寝床の中でもう少しうつらうつらして、5時半に起きだしてモーニングページを書いて職場のゴミを出しに行き、自宅に帰ってきて自宅のゴミを出してから食事をして、それから病院に出かけた。

転院先の病院で検査をして診察を受けてから病棟に案内され、パジャマは貸し出さないということが分かったので近くのスーパーに買いに行き、荷物を運び込み、置き切れないので仕分けして3割くらい車に戻して、手続き書類を書いたりタオルや着るものをテレビの下の棚に入れたりとしていたら気がついたら1時を過ぎていて、1時10分に病院を出る頃にはなんだかくたくたになっていた。見舞いに来たおばさんが簡単に食べられるものを差し入れてくれてあったのだけど、取りあえず家に帰ってから食べようと思い、高速を飛ばして帰ったのだけど一般道で自分の車の前にずっとのろい車がいて結局家についたら2時前になっていて、それから冷蔵庫の中にあるものと差し入れとを適当にちゃんぽんに食べて、しばらく横になったらもう時間。うう。なんだか疲れる。


【思いもかけなかった結論】

今日起きたとき気がついたのだけど、自分が焦るのは周りのペースに合わせようとしててきぱきとしようとし過ぎているからだなと思った。まあしようと思えばできるのだけど、そしてそれに快楽がないわけでもないのだけど、本当はもっとゆっくり丁寧にしたい人なんだなということに気がついた。洋服とかをたたんでいても、きれいにたためるとすごく気持ちいい。私の属性だと思っていた早くやりたいというせっかちな部分は、むしろ強要された強迫観念によるものだったんじゃないかと思えてきている。自分が好きなことをゆっくり丁寧にやれたら多分私は幸せなんだ、というわりと思いもかけなかった結論が出てちょっと驚いた。

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