ジョブズと私は似ている。身勝手な部分は。

Posted at 11/11/09

2011年というのはいろいろな意味ですごい年になってしまった。いろいろな人との出会いもあったし、新しい展開もあった。友人の一人がなくなったり、母が骨折で入院したり。こちらの方ももちろんいろいろこれからあるわけだけど、創作の方もできれば新しい展開――入賞、出版と行った――があるといいなと思う。忙しいことは忙しいが、頭の中のすべてが母の入院に占領されているわけでもない。アイデアは長期間机に座っていなければ出ないというものではないし、短編なら場合によっては一日で書ける。長編はじっくり腰を落ち着けて書かなければいけないから時間がかかるのは確かだが、その時間が全く取れないというわけでもないので何とかできると思う。

まあ母の入院というのは突発事で決してありがたいことではないけれども、取りあえず仕事もそれなりに回っていて、母自身もそれなりに蓄えもあり、こういう事態にも十分対応できそうであることは、ありがたいと思う。世の中にはもっと大変な人はいくらでもいるよなと思う。

スティーブ・ジョブズ I
講談社


ジョブズの伝記を少しずつ読んでいる。いま上巻の168ページ。会社を立ち上げ、アップルⅡで最初の成功をおさめたあと、ゼロックス社でGUIを見学して世界が変わるぞという感動で興奮しまくっている様子の描写は感動的だ。コンピュータ産業の黎明期の馬力のすさまじさのようなものが伝わってくる。

ガールフレンドとの間にできた女の子の認知を渋っておきながら新しく始めたコンピュータのプロジェクトにその子の名前をつける。周りは困惑しただろうけど、その気持ちはなんだかすごくわかる気がする。ジョブズの身勝手さのようなものは私の中にもたくさんあって、そういう自分であることに私はある意味罪悪感を持っているし、意識しないようにしていたのだけど、ジョブズは自分の身勝手さをそのまま身勝手に表現して周りと軋轢を生みながら、戦車のように周りの林をなぎ倒しながら進んで行き、でも途中で受け入れるべきところは受け入れたり、思いがけない配慮をしたりしていてすごいなと思う。これだけ我を張り続けられれば自分の人生も幸せだっただろうと思うが、まあそうはいかなかった。変ないい方だが、私はいいところも悪いところもけっこうジョブズに似ているなと思う。才能のあるなしは別にして、どんなにぶつかっても、自分に変えられない状況ならそれを周りに変えさせつつ、とにかく前に進んで行く勢いはすごいなと思う。ああこういう生き方もありだったんだなと思うと、悔しいが元気づけられるし慰められる部分もある。

明日は母が手術なので、今日明日は少し忙しくなりそうだ。

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by Luke Peterson

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