物を知らない/パリはやはり魅力的/6月2日の政変不発

Posted at 11/06/02

【物を知らない】

今日も雨。朝目が覚めたときはたまたま上がっていたので今日はもう大丈夫かなと思ったのだけど、昼過ぎからずっと本降り。ぐずぐずした長雨が続き、梅雨寒の候。今日は旧暦5月1日で、まさに五月雨。資源ごみの回収日も段ボールや古雑誌が出せないのでそういうものが溜まっていく。

昨日はやたら飛び込みの業務が多くて忙しかったのだけど、今日のさっきまででだいぶ片付けた。まあそんな仕事をやりつつ小説は書き続けている。今54枚ほど。今日は少し大事なところだったのであまり進まなかった。保坂和志『書きあぐねている人の小説入門』に引用されているトルストイ『アンナ・カレーニナ』の描写を読み、なるほどこういう書き方もあるなと思う。本当に映画みたいだ。小説を書いていていつも思うのは、名前のわからない物体がけっこう多いということだ。たとえばバーベキュー用の炭火のコンロみたいなやつ、amazonとかで見るとバーベキューグリルと書いてあるけどどうも名前としてピンとこない。そういう名前のものをその場面で出していいのかとかいろいろ考えるんだけど、小説を書いていると自分はけっこうものを知らないなあとよく思う。


【パリはやはり魅力的】

古い石造建築の街の写真を見たいなと思って探したのだけど、丸善で見たロベール・ドアノー写真集『パリ』をamazonで注文して、今日届いた。大型本なので重いけれども、これはけっこういい。街の写真もいいし、人々の様子もいい。1940年代から90年代まで、さまざまな表情のパリがあり、石造りのアパートや建物の間の小路の様子、石畳の街とか公園の様子とか、知りたいことがたくさん出ている感じだった。キャバレーの中の様子とかも面白い。

パリ―ロベール・ドアノー写真集
岩波書店


【6月2日の政変不発】

今日6月2日は何かの日だったんだけどなとずっと考えていたのだけど、1793年6月2日はフランス革命の急進化が進んだジロンド派議員の国民公会からの追放の日だった。この後モンタニャールの独裁が進み、ジロンド派議員たちが処刑されて行く。ということをふと思い出した。菅首相が政局的老練さを発揮して造反議員の矛先を鈍らせ、不信任案を否決して居座りに成功した。これでこの国会中は二度と不信任案は出せないし、会期も大幅延長をするようなのでもう野党も反菅勢力も切り札を使ってしまってもう手も足も出せなくなった。この震災の非常時に政局にうつつを抜かす与野党議員に国民は総スカンではないか。このままの状態でいいはずがない。

空襲警報が出て空を見上げるパリ市民たち、というドアノーの写真を思い出す。ドアノーの写真集、日本語版は9450円だけど、英語版なら5702円だったことにいま気づいた。写真が見たいだけだから英語版でもよかったなあと思ってもちょっと遅かりし。

とにかく、一刻も早く政治の中心軸をハッキリして、震災・原発対策をどんどん進めていってほしい。

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Title background photography
by Luke Peterson

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