悩みグセと悪循環/構想力の雄大さに救われる

Posted at 11/01/21

昨日。10時まで仕事、帰宅して夕食、入浴してから母に愉気、自室に戻って山岸涼子『鬼』を少し読んで寝た。

今朝は寝床の中でいろいろ考える。主に創作上のこと。以前の二作を描いているときはよく起きぬけにふっとアイディアが出てきたので、どうもそれに頼ってしまっているところがあり、寝る前に何となく頭が空っぽにならないまま寝てしまっていて、どうもそれがこのところの精神的にも肉体的にもはっきりしない状態と関係があるのではないかという感じがするなあと思った。その背景にはやはり、次の作品に早く取り掛かりたいという焦りがある。何を書こうとしているのか、いまだにが絞れていない。いろいろなことを考えているうちに今考えても仕方がないところに思考が行ってしまうとどうも悪循環に陥る。

昨日の昼前、気分転換に本屋を二軒回り、ツタヤで『千と千尋の神隠し』のDVDを借りた。帰りがけにコンビニで和田秀樹『悩みグセをやめる9つの習慣』(大和書房、2009)を買う。朝モーニングを買ったときに立ち読みし、買うかどうか迷った。結局読みたくなって書店を探したが書名が分からなくなっていたので結局ファミマで買ったのだった。午後職場に出る前に会計事務所に相続関係の書類を受け取りに出かける。これで手続きは終わり。職場に出てからも昨日はなんだかんだと来客があり、隣組の人やら銀行の人やら宅配便の人やらが来たりし、amazonから山岸涼子『鬼』(潮漫画文庫、2002)が届いた。

「悩みグセ」をやめる9つの習慣
和田 秀樹
大和書房

『悩みグセ』は読んでいていろいろ思い当るところがある。いや、最初は何か作品作りの参考になるかなと思って買ったのだけど、読んでいるうちに自分の精神状態の点検になってしまった。無意識のうちに必要なものを買ってしまったのだなと思う。

今朝は7時過ぎに起きていろいろ考えながらモーニングページを書き、朝食。それからごみを出しに職場に行くついでに隣組で集めたものを持って自治会長のところに持って行く。帰ってきて『鬼』を読んだり『悩み癖』を読んだり『失楽園』を読んだり。なかなか方向が定まらない。『千と千尋』を見る。今まであまり重きを置いてなかった導入部がとても面白い、とても工夫されているなあと思いながら見ている。

鬼 (潮漫画文庫)
山岸 凉子
潮出版社

『鬼』は読了。感想は近いうちに書こうと思う。過渡期の作品という感じがするが、暗い重いテーマなのに明るく処理しているところがいいなと思う。それまでの山岸の作品にはない、どこかから射してくる明るい光のようなものを感じる。午後、『千と千尋』を最初の一時間くらいのところまで見る。もう何度見たか分からないが、また引き込まれてしまった。作品の構想の雄大さ。1時間くらい経ってようやく働き始めたところ。このたゆとうようなリズムというか、そういうものが実は力強いんだなと思う。そして、何もできない少女・千尋を陰ながら支えてくれる人たちがいるということ。ハク、リン、釜爺、そしておしらさま。その中で千尋が一つ一つ、出来るようになっていく。なんか落ち込んでいた感じに、活を入れられた感じがする。最近、『魔女の宅急便』とか『耳をすませば』とか小品の佳品という作品に魅かれる部分が強かったけど、やはり『千と千尋』とか『もののけ姫』とかの雄大な構想力を持った作品の持つ「力」というものは、雄々しくぐいぐいと見る人を引っ張って行く力があって、こういうものを自分も書いてみたい、作ってみたいと思ったのだった。

千と千尋の神隠し DVD COLLECTOR'S EDITION
宮崎駿監督作品
ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント

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by Luke Peterson

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