『海月姫』/始めるには力が必要、終わらせるには技が必要。

Posted at 10/11/27

昨日。10時まで仕事。帰宅して夕食、母に愉気してから入浴、就寝。昨日で一通り小説の直しが終わったので、今朝は冷却期間的においておくつもりで読んでいない。しかしまだ思いつくことはいろいろあって、それで読み返してみるとここは短すぎるなとかいろいろな粗が見えてくる。なかなか手放すのは難しい。

海月姫(6) (講談社コミックスキス)
東村 アキコ
講談社

昨日読めなかった『海月姫』の6巻を読む。いちいち面白い。しかし、人の作品を読むというのは楽なことだなと改めて思う。楽な分だけ、楽しさの質があっけない。自分の作品を作ることは大変だけど、楽しさはそう簡単に冷めない。どちらの楽しさがいいか。

森博嗣『的を射る言葉』読了。いろいろにやっとさせられる。印象に残ったものをあげ、若干感想を。

的を射る言葉 Gathering the Pointed Wits (講談社文庫)
森 博嗣
講談社

「志に比例して努力する。才能に比例して結果が出る。努力と才能が比例するのは単なる偶然。」身も蓋もないが、まあそんなものだよなと思う。ただまあ、才能は信じるしかないのだけど、森がうまく行ったからいえる言葉でもあるよなとは思う。

「始めるには力が必要。終わらせるには技が必要。」これはズバリ直球ストライク。全くそのとおり。始める力のことばかり考えがちだけど、創作も後半に入るととにかく技の数が問われる。そして何事もそうだが、終わらせるのは難しい。そして終わりよければすべてよし。技は重要だ。まずは力なんだけど。

「どう攻撃するかで能力がわかり、どう防禦するかで思想がわかる。」これはなんだか考えさせられる。北朝鮮の防禦に現れている思想は一体どんなものなのか。

「「才能」があってもトップに立てない人はいるが、「勤勉」なのにどん底の人はいない」これも一般に正しい。ワーキングプアはどうなるのか、とは思うが、実態がわからないからなんともいえないんだけど、もう少し工夫次第で何とかなるんじゃないかなとは思う。

まあそれにしても、やっぱり今一番面白いマンガ家の一人が東村アキコであることは間違いないな。モーニング連載の「主に泣いています」はちょっと訳がわからなすぎるが、「海月姫」は物語の骨格がしっかりしているから暴走がうまくはまるんだと思う。

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by Luke Peterson

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