『ジャイキリ』と『へうげもの』/大谷光真『愚の力』:人間が有限の存在であること
Posted at 10/01/22
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昨日、10時過ぎまで仕事。新しい仕事が入ったり、総仕上げの仕事が入ったり、難しい仕事が入ったり。後半が忙しくて終わったのがかなり遅くなった。帰宅して夕食、入浴、就寝。仕事が忙しいと行動がのろくて睡眠時間が削られてしまう。さっさと動いてさっさと寝ればいいのだが。
今朝は7時前に起床。少し動いて、ちょっと準備をしたり、またモーニングページを書いたり。そうだ、思い出した、久しぶりに詩を書いたんだった。自分の中の何かを吐き出すのに、いくつかの形式があるけれども、詩というのは一つ、自分に向いた方式だと思う。自分が書いた戯曲も、基本的には詩の延長だった。ドラマという点では小説に近いように思われると思うけれども、戯曲というのは日常とは違う言葉を使うことが出来るので、詩から発展させていく部分は必要だと思う。詩の言葉だけでドラマを構成すると、私はそういうのは好きだけれども、まあ分かりにくくはなってしまう。まあでもそういう方向でまた創作のきっかけにしてみてもいいかなと思う。
詩と散文小説というのは、やはり内面のあり方が違うんだなと思う。散文小説というのはどうしてもリアリズムを必要とするから、内から出る力だけでは書けない。どんなに幻想的な小説でも、詩とは違うかたちで焦点を合わせなければならないから、心の持ちようが違うと思う。小説を書くときの心の持ちようというのが、今でもあんまりよくわからない。
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ごみを捨てに行って朝食。家の中の修理の話を少しして、自室に戻り、モーニングページを書いてから出かける。まずガソリンを入れて、それから蔦屋へ。『GIANT KILIING』13巻と『へうげもの』10巻を購入。それから車を走らせてインターの方の書店へ行き、いろいろ立ち読みして大谷光真『愚の力』(文春新書、2009)を買った。著者は、西本願寺24代目門主。伝統教団の指導者が、現代という時代をどう見るか、というのは興味がある。
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『ジャイキリ』も『へうげもの』もモーニングで毎週読んだ部分の単行本化なので、話自体は知っているのだけど、『ジャイキリ』はまとめ読みすることでストーリーのドライブ感が高まる。『へうげもの』もそうだな。オールスターの話などあっという間に過ぎていった気がするが、単行本化してみるとけっこう長かったんだなとも思うし、面白い。『へうげもの』は、朝鮮に渡って登り窯など半島の新しい焼き物技術を仕入れてくる話。本阿弥光悦や岩佐又兵衛等実在のアーティストの活躍が面白い。連載時と違い注が入ってくるので「そういうことだったのか」ということがあってそれもプラスアルファ。
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大谷光真『愚の力』ただいま64/221ページ。目新しいことが早々あるわけではないが、忘れていたことを思い出したりする。現代社会が人間中心主義、つまり人間の力、科学の力で「いずれは」全てをコントロールできる、という信念によって動かされている、ということ、それがあまりに無前提のドグマになってきているのでそれがドグマだということ自体を忘れそうになってしまうのだけど、宗教というのは違うスタンスに立っているので、常にそれを相対化させる役割は大きいなと思う。大谷は「人間中心主義の弊害」ということをいっていて、つまりそれは人間は有限の存在であり、それを自覚しなくなったことから現代の危機が生じている、ということを述べていて、私自身ももともとそういう考え方だったのに、最近そういうことを忘れているなと思った。やはり、あまりにそういう考え方、仏教的な考え方から離れてしまうと、そういう考え方が現実離れしたものに思えてくるのか、自分の視界から消えてしまうのだ。しかし、人間は「死」の問題一つコントロールできない。死ななかった人は今まで一人もいないのだから、当然ながら有限の存在なのだ。それを無限の可能性を措定してみること自体に問題があるのだ。
真宗大谷派の教主がどんなふうに世界を見ているのか、という関心から買う気になったのだけど、本当に自分が求めていたのは、そういうものの見方そのものだったんだなと改めて気がついた。
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