ブログとツイッターをどう書き分けるか/子どもの悪戯/日本橋と銀座あたり

Posted at 09/10/26

ここのところ、アウトプットがなかなか思うようにいかない。というか、からだの中から言葉が出てこないという感じ。暑いのに汗が出ないときとか、おなかが痛いのにでるものがでないときというのがあるが、そういう感じに近いのかもしれない。何というか、どこかに言葉をせき止めているものがあるのだろう。こうやって書き出してみれば書けないことはないし、ツイッターではけっこう書いている。また携帯百景にもちょくちょく投稿していて、全然外に出せないわけではないのだけど、でも多分、そんな風につい漏らしてしまって「書かないと!」という圧力がたまらない、ということもあるのかもしれない。

こういう風にブログに書くというのはツイッターなどとはぜんぜん違う感じがある。まとめて全部、というほどではないにしてもかなり大きな文章を吐き出すという感じがあるから、ツイッターでちょい書きするのに比べると充実感が違う。でも、これもまた大きな長い文章をちゃんと書くのに比べるとやはり断片的なので、ブログを書くせいで長いのが書きにくくなってるということがあるんじゃないかな、ということも思っていたりしたこともある。村上春樹が、なるべくエッセイは書かないようにしている、ということをいっていたけど、そういうことと同じところがあるのだと思う。人間、ひとりの人間が生み出すその使われるものは同じ頭で同じ目で同じ腕でたいていは同じキーボードなのだから、小さいものをチョコチョコ書いていたら大きいものを書く、生み出すのに必要な大きな圧力はその分抜けてしまうだろう。

むしろ、ツイッターなどは、ブログを書いた後に、発想のおまけみたいに思いついたことを書くべきなのかもしれない。おやつを先に食べるとご飯が食べられないように、長いものをより早い時期に書くように心がけるべきだろう。ウォーミングアップのつもりで書くときも、ウォーミングアップだけで疲れてしまってはならないので、適度に切り上げることが肝心だ。面白いことが起こるとついつい書きすぎてしまうから、自重することも大切だと思う。

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土曜の夜上京。ここのところずっと体調がいまいちで、そうであるとどうも気持ちの方がおかしくなってくるところがあり、変に投げやりになったり変に細かいところにこだわったりしてしまい、時間の使い方がめちゃくちゃになる。休むときは休みたいし、土曜の夜(から日曜の朝)など9時間近く寝てしまったので、休んでることは休んでいるのだけど、でもそれで万事OKかというとそうもいかない。思ったよりテレビやネットを見ている時間が長く、目がかなり疲れている。つまり、体調がいまいちだからといって、元気がないわけではないのだ。だいたい子どものころ、病気で寝ていると、どっかしら調子悪いくせにじっとしていられなくて変な悪さをするということは誰にでも経験があると思うのだけど、なんだかああいう感じに近い。子どものころの悪さで印象に残っているのはマッチで砂糖を焼く、というヤツだ。灰皿の上に砂糖を乗せて、マッチで加熱すると溶けてザラメみたいになる。それが面白くてマッチと砂糖をめちゃくちゃ使って始末に困ったことがあった。悪さといっても、まあそういうことで、火遊びをするとおねしょをするぞ、という脅しがあったがもう小学生だったしそれには騙されなかった。まあ鬱々としていたときにはもっと変な悪さもいろいろしていたが、病気のときというのはその程度のことだ。

最近、日曜日はテレビをよく見る。「日曜美術館」と「題名のない音楽会」が同じ時間なのはちょっといたい。カンサンジュンがちょっと知ったかぶり過ぎると思うことも時々あるが、対談相手がぶっ飛んでいる人だとちょっとやられぎみでそれが面白いことがある。「題名のない音楽会」は昨日は中村紘子だったが、なんだか手の動きがあまりきれいではない人だなと思った。今朝たまたま見ていたテレビで中国の神童の牛牛という子が出てきて弾いていたが、中村は昔流の「卵を握るような」手つきだが、牛牛はもっと指を伸ばしていて、今風だ。音楽にはやはり早熟の天才というのが現れるんだな。弾いたのはきらきら星だったけど、モーツァルト作曲ということを再確認させられる本当に才能に満ちた演奏でちょっと感心してしまった。

テレプシコーラ/舞姫 第2部3 (MFコミックス ダ・ヴィンチシリーズ)
山岸凉子
メディアファクトリー

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午後遅くになって出かける。地元の文教堂で本を物色したら山岸涼子『テレプシコーラ』第二部第三巻(メディアファクトリー、2009)が出ていたので買った。ちょうどレンタルのゲオが新装開店していて大混雑していた。

地下鉄に乗って日本橋に出て、丸善で本を物色。サイトに作り方について何か新しい本が出ているかなと思って物色してみたのだけど、目新しいものはなかった。基本的には数年前とビジネスモデルは変わってないんだなと思う。技術的にも、ツイッターで集客、みたいな本はあるけどそれはどうかなと思うし、サイトデザインもアート・デザイン系とビジネス系の二通りが相容れない感じで好き勝手なことをいっているという感じは変わってなかった。新しいかな、と思ったのは求める写真が提示されてそれにあいそうな写真を撮って送れば採用されたら報酬になる、というビジネスが始まってるということで、雑誌の表紙などもけっこうそういうものが採用されているらしいということ。自分はそんなにちゃんと商売向けの写真を撮れる気がしないのでトライするにはハードルが高いが、興味がある人はやって見ると面白いかもしれない。

写真で稼ごう ~ストックフォトサービス ピクスタが教える写真をお金にかえる方法~
LOCUS. AND WONDERS.
毎日コミュニケーションズ

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歩いているうちにそういえばウィンドウズ7も発売になったことだし、デスクトップのいいのをひとつほしいなという気もするから見に行こうと思って東京駅のさくらやに行くが、ノートしか置いてなかったので電車で有楽町のビックカメラに行く。久々にいろいろ見て回ったが、とりあえず5万を切るくらいでなんとか、というものがないことはない。ただなんとなく決め手になるような感じのものがないんだな。一度秋葉原にちゃんと実にいった方がいいかもしれないな。実は、秋葉原はあの事件以来、ほとんど足を踏み入れていないのだ。しかしPCも最前線の空気に触れていないとだんだん訳が分からなくなっていくおそれがあるし、そろそろ踏ん切りをつけてあのあたりもあるいてみたほうがいいかもしれないと思う。

新生 (岩波文庫)
ダンテ
岩波書店

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せっかくだから、と思って教文館をのぞくことにして銀座に歩く。本を物色していたら、ダンテ『新生』(岩波文庫、1948)があることに気づいた。私は『神曲』が好きで、教養文庫版のほかにも永井豪のマンガやギュスターブ・ドレの版画本も持っている。だから『新生』も前から読みたいと思っていたのだけど、なんとなく読んでいなかった。なんとなく導かれたような気がしたので即購入。松屋に行って韓国料理の弁当を買って帰る。

『テレプシコーラ』。ダヴィンチの連載ではずっと読んでいるが、六花は準決選のクラシックでしりもちをつき、コンテンポラリーを棄権したので、もうだめだと思っていたのだけど、この巻を読んでいるとそれまでの過程で随分審査員には強い印象を与えているんだなということに気がついて、ひょっとしたら思いがけない展開になるのかもしれないと思った。茜がまさかの展開になっているので、そのあたりも含めて来月号の展開が楽しみ。

『新生』はまだ少しずつ読んでいるところ。朗読して見ると気持ちいい。

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今日は二時から鳩山首相の所信表明演説。ちょっと見てみようかなと思っている。数年前から政治関係、時事関係のことを書くのは自重しようという思いが強くなってあまり書いていなかったのだけど、政治に対する私の考え方、見方をなるべく抑えて書いていくことは自分にとっても必要なことかも知れないと昨日考えていて思ったので、少しずつそういうことも書いて行こうと思っている。

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