本郷散歩/壊れた時計を捨てる

Posted at 09/08/17

ショーペンハウアー全集〈1〉根拠律の四つの根について・視覚と色彩について (1972年)

白水社

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昨日。昼頃図書館に出かけて、『ショーペンハウアー全集』第一巻(白水社、1972)とホロヴィッツのショパンのCD、アンセルメの「コッペリア」・「シルビア」のCDを借りる。それから丸の内に出かけて、丸善で磯崎憲一郎『眼と太陽』(河出書房新社、2008)を買う。これで磯崎を読むのは3作目。アメリカ体験を基に書いているようだ。なんていうか、そういう点は本当に素直に自分の体験を基に書いている部分があって、素朴に面白い感じがする。現在24/118ページ。

眼と太陽
磯崎 憲一郎
河出書房新社

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新丸ビルで友人と食事。お盆休みのせいか、子ども連れが目に付いた。丸の内線で本郷に出かける。久しぶりの本郷。いろいろと変わっている。『渋カフェ』でみた「金魚坂」に行ってみた。ただの喫茶店だと思っていったら、実は金魚屋さんの副業で、外にはいろいろな金魚がたくさん。出目金、黒出目、大きいのから小さいの、ひれのきれいなのからたくさんいた。金魚すくいをやる子どもたちも。中に入ると、一階は葉巻の匂い。二階に上がり、コーヒーとモンブランを注文。窓ガラスにも金魚が描かれて(彫られて?)いて、本当に金魚尽くし。なかなか楽しい店だった。その後大学内を散策し、工学部のスタバでお茶。ドーバー海峡を渡り、農学部の正門を出て南北線の東大前まで。

友人と別れて日本橋に出る。丸善で本を物色したが買わず、コレドのプレッセで夕食の買い物をして帰る。携帯百景の調子が悪かった。

夕食後『天地人』を見て、くだらない時間つぶしをしたりショーペンハウアーを読んだりホロヴィッツをCD-Rに焼いたりしていたら就寝2時ごろになった。

朝は7時半起床。壊れてしまった新婚当初にもらった時計をゴミに出す。目覚まし時計も壊れたので捨てる。なんか時計が壊れるというのは何かの象徴的な意味あいがある気がするが、しかし離婚したのはもう11年も前のことなので、象徴もへったくれもないかもしれない。ヴィレッジバンガードで買って置物にしていた掛け時計をかけてみたが、どうもバランスが悪い。また他のを探したほうがいいかもしれない。

本の整理の方法を考えあぐねていたが、新書は新書で出版社とシリーズごとに分け、それを著者順に並べるという方法がいいのではないかと思い、少しやってみた。私は新書・文庫・シリーズものをかなり持っているので、それでかなり片付く部分があると思う。本を探すときにイメージするのは、これは岩波文庫だったよな、とかそういうことなので、こういう並べ方がいいのではないかという気がする。ジャンルわけと言うのは返って難しい。単行本は作者順と言うものかな。これもフランス史ばかり並べてもなんだかアクセントがなくて、返って純粋に著者順に並べた方がいいのではないかという気もする。しかしそのあたりのところは試行錯誤だな、まだまだ。大体本の数に比べて本棚が足りない。しかし余計な本を持っていることも確かなので、ある程度は処分した方がいいとは思う。1000個捨てる、ということを書かれていた方があったが、そのくらいの勢いは必要だろうと思う。

ホロヴィッツ/ショパン・アルバム
ホロヴィッツ(ウラディミール)
SMJ(SME)(M)

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ホロヴィッツを聴く。なんだかひとりでに笑みがこぼれてくるな。やはり古いタイプのピアニストなんだと思う。吉田秀和が「壊れかけた骨董品」と呼んだというが、結構ミスタッチもあるし骨董品的な感じはする。でもこういう楽しいピアノはいい。

持っているものの中でショパンを探していて、そういえばフジ子・へミングだってショパンを弾いているはずだなと思って探してみたらテープが一本とCDが一枚出てきた。そのどちらにもショパンが含まれている。考えてみたら当たり前だが、フジ子のショパンもへえ、こういうショパンなんだなという感じがした。テープの録音の音が悪くてちょっと辟易したが、こういう音の方が返って本質が聞こえると言うこともあるのではないかという気がした。

ショーペンハウアーは「根拠律の四つの根について」が目的。『意志と表象としての世界』を読むにも、ニーチェの『悲劇の誕生』を読むにも、まずこのショーペンハウアーの初期論文を読んでおいたほうがいいと思われたので借りてみた。『悲劇の誕生』の該当個所を読みながら読もうと思ったら郷里に置いてきてしまったらしく、本格的に読むのは帰郷後にすることにした。

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by Luke Peterson

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