「愛っちゅうのは登山と一緒や!アカンと思たら即引き返す勇気が必要やねん」

Posted at 09/04/20

今日。夕方でかける。日本橋に出て丸善へ。地下の文具売り場でモーニングページ用の原稿用紙ノートを買い、二回に上って河合隼雄『無意識の構造』(中公新書、1977)を買う。これは無意識という単語で検索して某ブログで見つけたもの。手にとって実際にぱらぱらとみて見ると基礎的なことがきちんと書かれている感じ。河合隼雄もあとになると自由闊達な、あるいは適当な書き方になってきてあんまり系統的でなくなる感じがあるが、この本の印象は丁寧に基礎知識を教えてくれる感じがしていいかもしれないと思った。ついでに最近気になっていたサライネス『誰も寝てはならぬ』第1巻(講談社、2004)を買う。

丸善の中で高島屋の催事場の山村御流のいけばな展のポスターを見て高島屋に見に行った。一階の正面の展示スペースに花が生けられていておお、と思う。エスカレーターで一階一階上がっていき、6階でメンズの売り場を少し見て、催事場にはいった。

デパートで行われているいけばな展を見たのは初めて。投げ入れが多く、ああこういう生け方ね、と見当をつけるが、もちろん私の知らない技術がいろいろと駆使されているに違いない。確かにへえと思う花を使っているものも多いし、器も凝っていたりする。それよりもやはり、花自体がわたしが生けているのよりもいい花を使っているし、また水上げもずっと上手くされているように思った。やはり生け花は花が生き生きしているのが最も肝心なことだ。そのほかの工夫がいかに面白くても、花が元気でなかったら意味がない。

中で最も印象に残ったのが桜の枝と青い大振りな葉の楓の枝との組み合わせ。これは涼やかで、特に楓の葉の印象が強く残った。隣で見ていたご婦人方も「綺麗ねー」と言っていたし、あれは多分だれが見てもそう思うだろうなと思う。桜の枝と楓の組み合わせ。機会があったらやって見たいと思った。

同じ階にFAUCHONの喫茶店があって、フレーバーティーを中心に楽しめる。フォションはお使い物に買うことが多いのだけど、一度入って見ることにした。フランボワーズというのを頼み、さっき買ってきた『誰も寝てはならぬ』を読む。これは面白い。読みながらつい笑いそうになる。フレーバーティーを飲みながらマンガを読んで笑っていたら変な奴だ。回りの席は生け花展から出てきた和服の御婦人連ばかりだし。第一集ということでまだ絵が安定していないが、ようやくゴロちゃんと春樹ちゃんが主人公なんだと言うことを正確に把握した。2009年現在の連載を読んでいても主人公がよくわからないのだ。

誰も寝てはならぬ 1 (1) (モーニングワイドコミックス)
サラ イネス
講談社

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春樹ちゃんがバツイチ、ゴロちゃんがバツサンというのは現在の設定と同じだが、春樹ちゃんの離婚過程もなんだか可笑しい。春樹ちゃんが夜中に泣きながら相談に着たら、ゴロちゃんが「エエか!愛っちゅうのは登山と一緒や!アカンと思たら即引き返す勇気が必要やねん」と諭すのに思わず笑い転げた。場所を考えろ。ていうかー、ホントその通りだ。私の離婚のときを考えても、それが出来なかったからずるずる尾を引いてドツボにはまったのだ。「愛っちゅうのは登山と一緒や!」座右の銘にしようかな。そのあと寄ってきた近所のヨリちゃんがゴロちゃんに「あんたは女を居間の電球かなんかと思てるワケ?」と呆れ、ゴロちゃんが「せやけど買うてきた商品が不良品テわかったら返品するやろ?ヤヤコシな~思いながら映らへんテレビアンタ使い続けるかァ?」と返すと「そらそやけど一度くらい修理に出してもエエやないの」「あーソラもうムダ!人の心変わりは修理でけへんて」「それは違うわ!!アンタが三回も離婚したんはあんたに修理能力が無いからよ」もう可笑しくて仕方がない。

帰りにもう一度丸善によって、雑誌を立ち読みして帰った。

昼間生けたバラと紅花。ベニバナが可愛い。

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by Luke Peterson

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