レコード針を買ってきてフレンチテクノを聴く

Posted at 09/03/17

昨日。ネットでレコード針の売っている店をいくつか調べてまず神保町に出かける。よく行く古書店の上階のレコード店に行ってみたが、在庫はないとのこと。針がまだ売られていること自体は確認してはおいたのだが、少し高めだった。神保町のほかの店にも行ってみようとしたのだが、店自体見つからず。秋葉原へ歩く。

神保町から須田町を経て秋葉原に歩くコースは以前はよく歩いたのだが、秋葉原の事件以来足が遠のいていて、そういえばそれ以来初めてだと思う。そういえば全然忘れていた。その交差点には結局行かなかったが。いくつか量販店とかもみながらメモしてきた店をラジオセンターの中とか神田川沿いの店とか探してみたが、店自体が見つからなかったりあっても在庫がなかったり。さて困ったなと思ったが、以前池袋のビックカメラにはあったことを思い出し、ヨドバシカメラに行って見ることにした。ここでみつからなったら池袋に行かなければならないなと思いつつ。

しかしヨドバシカメラの四階に行ったら案外あっさりと見つかった。SONYの純正の針はなかったが、ナガオカの互換針があった。私が今使っているステレオを買ったのが高校3年のときで、だからもう29年になるのだが、ターンテーブルはしぶとく生き残っている。メーカー品も、注文さえすれば手に入ることはわかった。今使っているもの自体がナガオカのものだから、それでいいことにして購入。最初からここにくればよかったのだが、ヨドバシカメラのホームページには出ていなかったし、ネットでは探りきれなかったのだ。ここに書いておけば情報を発見して誰か助かる人がいるかもしれない。そう考えてみるとネットは互助会みたいなものだ。ヨドバシカメラ自身がそういう情報を掲載してくれれば一番いいのだが、ネット販売の方に偏ってしまっていると思う。

新御茶ノ水に引き返し、ガイアネットでお弁当を買って帰宅。

家に帰って、まず旧針でビートルズ『オールディーズ』を聴いてみる。音が悪いしステレオを拾いきれていない感。これが盤面のせいなのか(何しろ買ったのはこのステレオより前の高校1年のときだから)針のせいなのかがわからなかった。針を付け替えてキャントバイミーラブを聞いて見ると、全然音がいい。久しぶりに音楽の海に自分を委ねるような感じがした。最近はラジカセでCDを聞くのがほとんどだが、やはりちゃんとしたステレオで聞くと全然違う。(ちなみにこのオールディーズというアルバムは当時のベスト版で、ジャケットがサイケデリックないかにも60年代後半のデザインなのだが、CDではでていないようで残念)

Better Days レプリカ・コレクション-3 サラセンの夢(紙ジャケット仕様)
坂本龍一,高橋悠治,ANON,川口義晴,ダンスリー
コロムビアミュージックエンタテインメント

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そのほか何か聞いてみようと思い、坂本龍一とダンスリーの『サラセンの夢』をかけてみたがどうも聞きたいのと違う、と思ってMIKADOをかけた。これはフレンチテクノといわれたグループで、日本では細野晴臣がプロデュースしている。私はこのアルバムの中の"Attends ou va t'en"(邦題「夜明けの色」)というのが好きなのだが、新しい針で聞くとやはり断然音がいい。聞き惚れてしまったが、残念ながら針飛びがある。カセットに録音したものを探し出してもう一度聞いてみる。やはりいい。

MIKADO

テイチク

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私はこのアルバムしか持っていないので、他にもないかとネットに接続して調べてみた。女性のほう、パスカル・ボレルも男性の方、グレゴリー・チェルキンスキーもそれぞれソロになって活動している。しかしYouTubeで検索してみても、全然よくない。なんかこのアルバムは、この二人のユニットは、このときだけあった奇跡のようなユニットだったのだなと思った。

"Attends ou va t'en"はフランス・ギャルがカバーしていて、「涙のシャンソン日記」という邦題がついているようだ。フランス・ギャルという人はよく知らなかったが、「夢見るシャンソン人形」をもともと歌った人だ。「シャンソン人形」はYoutubeでみても麻丘めぐみや羽野晶紀が歌っていたりして定番だが、Attends ou va t'enは原田知世が歌っていて少々盛り上がった。しかしアレンジがいまいちだな。フランス・ギャルのもそうだったが。日本人では多分彼女が一番似合うとは思う。

こうして書いて見ると、私の好きな音楽というのはまともに80年代、それもテクノやYMOの周辺のものに大きく影響を受けているということがよくわかる。戸川純とかも大きく言えば近接地域だし。

今はほとんどクラッシックしか聴かないけれども、本当に胸を震わせて聴く音楽というのはこのあたりなんだなと改めて思った。映画なども大体同じ線なのだけど。

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by Luke Peterson

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