『宇宙家族ノベヤマ』他/「言論封殺魔」/中田英寿とはどういう存在なんだろう

Posted at 08/11/17

昨夜は1時過ぎに寝る。今朝は6時過ぎに起床。起きてから気が付いたのだが、土日は風呂に入らなかった。ので、風呂を溜めながら紅茶を入れ、帰ってきてから入浴することにして散歩に出かけた。

この時間に歩くのは久しぶり。燃えないゴミを出してから葛西橋通り沿いに、そして路地に入って八幡通りを歩き、富賀岡八幡に久しぶりにお参りして11月の『生命の言葉』の短冊を貰う。

『人を相手とせず 天を相手とせよ 西郷隆盛』

うーん、さすがだ。これは『大西郷遺訓』にある言葉だという。それから荒川の河川敷まで歩き、朝日に向かって少し行をして帰途に。帰りにサンクスでスポーツ報知と『ビックコミック増刊号』を買う。スポーツ報知は、一面がオグシオ。二面が浅田真央、三面が東京国際女子マラソンを制した尾崎好美。あれ、渋井じゃなかったの?とちょっとびっくり。裏一面は西武のアジアシリーズ制覇。緒戦を落としたことを考えると、すんなり優勝したのは不思議だが、2死一塁からワンヒットで生還したプレーがあったらしく、87年日本シリーズの辻の「伝説の走塁」が引き合いに出されていた。

宇宙家族ノベヤマ 1 (1) (ビッグコミックス)
岡崎 二郎
小学館

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帰ってきて新聞を少し読んでから入浴、朝食。ビッグコミックを読む。目当ては『宇宙家族ノベヤマ』だったが、今回で最終回。いろいろな宇宙人が出てきて、文明について話し合うという設定が好きだった。水木しげるがいろいろな妖怪を出してそれへの親近感を表明しているが、まあそういう感じの延長線上の話なのかなと思う。でも自分にとっては宇宙人のほうが説得力があるというか、読みたい感じがする。「惑星ルゴウフ」の「ラフクフラクフラ」とか、「惑星クリーガ」の「クササキリサ」とか。私は見ていないのでよく知らないが、多分「スターウォーズ」などの影響もあるのだろうと思う。しかし、「文明」とは何か、「平和」とは、「異文化理解」とは、という問いかけが宇宙人によって為されるという設定がとても面白く、最後まで興味をもち続けて読んだ。単行本は一巻は出ているが、最終的には二巻本になるようだ。新たな書下ろし30ページを加えて来春発売とのことなので、期待したい。

『ギャンブルレーサー』の田中誠の新連載、『プロの生活』も面白い。競艇選手の妻と社会人からプロにドラフト4位で指名された夫。お互いに口が悪く、育児を押し付けあっている。それが「主夫からプロへ」ということで注目され、子育てが出来る環境でのキャンプイン・・・という設定自体が実に巧みだ。で、実は二人とも息子をとても可愛がっている、というのもいい。面白くなりそうだ。

ギャンブルレーサー (1) (モーニングKC (1054))
田中 誠
講談社

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午前中に用事を済ませに郵便局と銀行をいくつか回る。三井住友に行ったら通帳がいっぱいになっていて更新しなければならないと。電話で聞くと門前仲町が一番近いということで、自転車をこいで門仲へ。手続きを済ませた後、伊勢屋で昼食のおかずを買い、甘いものも買おうと思ったらそのコーナーはお年寄りが列を為していたので違うものを買うことにした。さて何を、と思ったら洋菓子店のペリニョンがあることを思い出し、久しぶりにかう。アプリコットのケーキとかぼちゃのプディング。美味しそう。木場公園を横切って買える。

帰ったら友人から電話、しばらく話す。ヤフオクのアカウントがトラブルに巻き込まれ、しかも対処が異常に遅いという話。まあそんなもんだろうなあと。またアフィリエイトのサイトが検索エンジンのアルゴリズムが変わったらしくアクセスが激減して入りがばったり止まったとのこと。なるほど大変だ。私のほうは今年今まででトータル3万4千円ほど。それでも月に均せば3千円くらいにはなるのか。一応サーバー代くらいは出ている。ありがたいことだ。服装の美はエロティシズムの美だというのを読んで目から鱗が落ちた話とか。

スーツの適齢期 (集英社新書 433H) (集英社新書 433H)
片瀬 平太
集英社

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片瀬平太『スーツの適齢期』(集英社新書、2008)、途中になっていたのを再開する。太っている、背が低い、頭が薄いといったコンプレックスになりそうなことは、その人自身の魅力として表現することが出来る、という話が興味深い。そうした身体性を魅力に転化するということは、その体の持つエロスというものを十分に生かすということなので、全く納得できる。それが人として自由に生きるということだろう。しかしそのためには「心の成熟」が必要だというのもその通りだ。「高みにあるお洒落」という表現も、まあそういえるよなあと思う。現在171/227ページ。ついでに『ナポリ仕立て』もぱらぱらと見直した。

時事ネタ二つ。佐藤優と小林よしのりの「戦争」が『SAPIO』誌上でかなり華々しく行われている。小林は編集部に佐藤批判を禁じられたのだそうだ。で、この号の『ゴーマニズム宣言』では実名を出さず「言論封殺魔」という一般名詞で佐藤のやり方を暴露している。これを読むかぎりでは佐藤も相当なことをしているなあと思うが、同じ誌上で連載を持っているのだから一度堂々と誌上で論争したらどうかと思った。この当たり、ネットでもかなり関心がもたれている。日本の言論の方向性を変えたマンガ家・小林と、異常なまでの精密な情報の提供で麻薬的な魅力を読むものに与える佐藤の対立は、出版側にとってはどちらも相当売り上げに貢献しているだけに困ったことだろう。しかし売り上げだけでは小林にかなわない佐藤も、多くの知識人を魅了した活字を書く休職外務省職員という権威においてはただの漫画家というスタンスを捨てない小林よりも出版社にかける圧力という点で有利な立場にあるだろうと思う。あまり深入りする気はないが、顛末は追いかけていくことになるだろうと思う。このブログに書くとは限らないけれども。

中田英寿というのはどういう存在なんだろう、ということについて考えて見る。要は、日本初の純粋な「セレブ」になったということなんじゃないか。何億もの財産を築き上げて自分探しに出かけ、世界のセレブと付き合いながらチャリティー的な活動を続けるというのはまあビルゲイツとかそういう人たちのやることだ。今までの、少なくとも戦後の日本にはそういう類型の人間はいなかった。やはり自分を大きくしてくれた分野への貢献ということに終わるか、あるいは政治家になるくらいしか道はなかったから。中田の行き方は奇異ではあるが、世界的に見たら多分そんなに奇異でもない。こういうあり方も一つの生き方として若者の目標になっていくのかなあとちょっと思ったりした。

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