「セカイ系」とか女子パウロ会とか

Posted at 08/10/28

最終兵器彼女外伝集世界の果てには君と二人で (ビッグコミックススペシャル)
高橋 しん
小学館

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昨日。秋葉原の事件との関連で「セカイ系」のことが気になり、Wikipediaで調べてみると、以前書店の書棚に並んでいた高橋しん『最終兵器彼女』がその代表作とあったので、探してみることにした。しかし、以前見た新刊書の書店では見当たらず、(「外伝集」だけがあったが、これは読んでも何が何だかよくわからなかった。買ってしまったが。)大きな街の書店に行かないといけないかなと考えたが、よく考えてみたらマンガを大量に持っている古書店が近くにあることを思い出し、自転車を飛ばした。7巻とも揃っていたが、まずとりあえずということで3巻まで買う。

最終兵器彼女 (2) (ビッグコミックス)
高橋 しん
小学館

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読んで見ると、思っていたのと々部分と違う部分がある。Wikipediaで言われているような設定の問題はまあその通りなのだが、底に流れるものにはどちらかというと古いものを感じた。少女の持つバルネラビリティが妹力に転化する構造というか、つまりもっと神話的なもの。「ちせ」が最終兵器になってしまうことには、なかにし礼の『黄昏に歌え』で出てきた満洲引き上げの際の悲劇が重なる。鉄道で脱出を図る日本人たちは、ときどき列車を止める中国人運転手に、娘たちを差し出して機嫌を取らなければならなかった。その無力な男たちと、犠牲になる女たち。ある種の人身御供の構造を感じたのだ。

しかしまあそれは深読みのしすぎだと言われそうではある。従軍慰安婦ではなく戦闘員なのだし。この作品がヒットしたのは、萌えの図柄ということもあるのだろうが、やはり戦闘モードのちせがどうしようもなくかっこいいからだと思う。これはもう負けたと思わざるを得ない。しょこたんのコスプレなどにもこういう系統のものがあるが、やはりかっこいいからなのだと思う。

まだ途中までしか読んでないからはっきりとはいえないが、基本的に世界観が確立した大人が読む分にはあんまり問題はないと思う。ただ、こうした世界に侵食されやすいタイプの子どもたちにはやや危険かもしれない。「セカイ系」といってもいろいろあるのだろうから、この作品だけですべてを語ることは出来ないが、秋葉原の事件と「セカイ系」の関連の問題に関しては、自分の中ではまだよくわからない。

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竹中式マトリクス勉強法
竹中 平蔵
幻冬舎

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竹中平蔵『竹中式マトリクス勉強法』(幻冬舎、2008)。

「風吹不動天辺月」。竹中が小泉首相(当時)に官邸に呼ばれた時にかかっていた掛け軸だという。

これは『普灯録』に出てくる禅語で「風吹不動天辺月、雪圧難摧澗底松」と続く。「小泉内閣メールマガジン」2002年12月9日号によると、これは小泉元首相が就任時に鎌倉円覚寺の管長からもらったものだそうだ。

『普灯録』は中国宋の時代の禅僧、雷庵正受(1146-1208)の編。よく知らない本だが、日本人入宋僧の伝記が立てられているため日本では古くから注目されていたのだそうだ。

風吹けど動かず天辺の月。この言葉はいい。地上でどんな風が吹こうと、月が影響されることはない。どんなに雪が圧しても谷底の松は砕けない。小泉首相は谷底の松というよりは天の月だろう。しかしその志の高さをこの言葉はよく現していると思う。

「マトリクス」の意味については読めばすぐわかるのでとりあえずは言及しません。まだ読み始めたばかりで気がついたことを少し書きました。

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午後遅くなってから日本橋と銀座に出かける。日本橋の丸善の3階から外を見た景色がデジャビュだったので丸善の三階へ。すると向かいの高島屋の壁に、「皇后さまと子どもたち」の垂れ幕が。あの写真展は高島屋でやってたのか、と思いさっそく高島屋の8回へ。ところが大混雑で、7階から行列になっている。まあこれだけの人が見に来ているという事が確認できたらいいやと思い、見ずに外に出た。

ラクをしないと成果は出ない
日垣 隆
大和書房

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中央通りを南下し、銀座まで歩く。教文館で本を物色。日垣隆『楽をしないと成果は出ない 仕事の鉄則100』(大和書房、2008)を購入。この本は最近自分が考えていることと似たことがたくさん書いてあって、読んでみようと思って購入した。中身についてはまた後日。ただ、こういうハウツーっぽいものしか買わないと、どうも自分が乾く気がしてしまうので、いろいろ見る。

BARレモン・ハート 24―気持ちがすごくあったかい 酒コミック (24) (アクションコミックス)
古谷 三敏
双葉社

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なんとなくマンガのコーナーを見ていたら古谷三敏『BARレモンハート』(双葉社アクションコミックス、2008)24巻が出ていたので購入した。漫画アクションが復刊してからコンスタントに連載が進むのか、一定の期間できちんと単行本が出るようになった。この巻では今まで回の主役にはあまりならなかったチヨコやトシちゃんが主役(というか狂言回し)になる回があって、また違った視点で面白いなと思う。今まではマスターかまっちゃん、あるいは一回こっきりの登場人物が主役・狂言回しになっていた。準レギュラーのチヨコやトシちゃんが主役をはるようになるとやや世代交代の感があるが、レモンハートも実は第一巻が1986年なので、もう22年もたっている。偉大なるマンネリのマンガは多いけれども、レモンハートは最近少しずつ変化している感じがあってそのあたりはちょっと面白い。

これを購入して6階に上がり、児童書の店『ナルニア国』で本を探す。カニグズバーグの本はいろいろあった。また買うかもしれない。4階に下りてきてキリスト教用品の店エインカレムで絵葉書を二枚買った。女子パウロ会の花の絵のもので、「わたしは生きるかぎり主をほめうたう 詩編 104・33」と記されている。これがなんとなく気に入った。ほかのものを買おうとは思わなかったのだが。教文館カフェでカフェオレとスパニッシュケーキ。『レモンハート』を半分くらい読んで目を上げたら、外は雨が降っていた。日垣隆の『売文生活』という新書もほしくなり、また2回に戻ったが、ない。地下道に駆け込んでメルサのブックファーストに行き、入手した。この本も面白そうだが感想はまた後日。

売文生活 (ちくま新書)
日垣 隆
筑摩書房

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