ワンランク上のこだわりの逸品(笑)

Posted at 08/09/22

麻生新総裁誕生の中継をずっと見ていた。投票と開票の場面がほとんどなんだが、つい見てしまう。ずっと変わらないマラソンの中継と同じで、こういう変化のない映像が実は私は好きだ。NHKは大人しくずっと映してくれるからいいが、民放だといろいろ変な解説をはさんだりして余計だ。マラソンのときもただずっと映してくれればいいのにいろいろなものをはさんだりして少々わずらわしい。

Jupiter~平原綾香ベスト

Dreamusic

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午前中は雨が降っていて、午後は曇りになった。午前中に銀行をいくつか回って用事を済ませる。午後は4時ごろから銀座に出かけ、山野楽器で平原綾香のベストを買う。教文館で本を立ち読み。阿川弘之と村上龍の対談で日本語のことばの乱れという話になり、「ワンランク上」とか「こだわりの」という表現がいやな表現だ、ということで一致していたのだが、村上龍がそれらの言葉が出てきたのは「金持ちにしか買えない上等の品物」といいたいのだけどそう言うわけに行かないので、その代替として「ワンランク上の」のとか「こだわりの逸品」という表現が出てきたのだ、という解釈を示していて、それはなるほどと思った。単に品質を言っているのではなく、高級で高価で貧乏人お断りの物なのだと言ってるわけだ。私はそういう感覚に鈍いのだが、そういわれて見ると大して質がいいとは思えないけど高い、という物にそういう形容詞がつくことが多いなと思う。結果そういうものはあまり買わない。そういう形容詞がつかないけど少し高めでいいもの、というものは買うのだが。しかし富裕層向けの変な品物を買う義理はないので、そういうものを避けるためには、こうした表現は実は目安になるかもしれない、と思った。

言葉と礼節―阿川弘之座談集
阿川 弘之
文藝春秋

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ということで、帰りに木村屋でパンを二つ買う。二つで300円ほど。老舗の商品だがワンランク上、ではない、値段的には。中身はそうだが。

帰る途中で友人からメールが入り、帰宅後電話。久しぶりに長話になり、2時間以上話す。田舎にいるときフランス語の本を読んでいる、という話をして、田舎で日常にはまっているときにフランス語の本を読むとフランスの風が吹くんだよね、という話をする。今日は銀座の風を感じてきた。やはり風が大事だなと思う。風邪が吹いてないとやってられない。風を吹かせる工夫をしないといけないと思う。

ラ・ロシュフーコー公爵傳説 (集英社文庫)
堀田 善衛
集英社

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堀田善衛『ラ・ロシュフーコー公爵傳説』(集英社文庫、2005)現在59/563ページ。ラ・ロシュフーコー公爵の先祖の話を10世紀から順々に。現在16世紀のユグノー戦争時代の話。先祖はプロテスタントだったのか。『ミシェル 城館の人』に比べると細かい描写は少ないが、この人はヨーロッパの歴史物は上手い。

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by Luke Peterson

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