プラチナカード

Posted at 08/09/08

今日は午後銀座へ。モーニングページ用の原稿用紙かノートを買おうと思って伊東屋に行った。しばらく行っていなかったら店内の配置が変わっていて見つけるのに時間がかかった。また、ノートはいくつか見たのだけど数が少し減った気がする。最初は原稿用紙罫のライフのノートを買おうと思ったが、気が変わった。最近、原稿用紙に書くと自分の書く字が納まらない感じがあって、ただの縦罫のノートの方が書きやすいという傾向があるのだけど、いっそのこと無地のノートに書いてみようかという気になった。そうすれば書き方の自由度も上がる。その日だけ横書きに書いてみたくなっても対応できる。これからずっとそうするかどうかは分からないが、試しにやってみようと思って買うことにした。レジに行って財布の中身を見てからメルシー券を忘れてきたことに気づく。数十円だが、なんとなく得をした気になるところが上手いところで、特に今日のような安い買い物のときに使いたいのだが。残念。

最近銀座に行ってもあまり伊東屋には行かなかったのだけど、久しぶりに行って見ると文房具屋というのはやはり楽しい。もはや伊東屋は単なる文房具屋とはいえないけど、なんでも揃う文房具屋という原点は維持してほしい。

ラヴェル:管弦楽作品集
モントゥー(ピエール)
ユニバーサル ミュージック クラシック

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向かいの教文館で本を物色。いくつかほしい本もあったのだけど、どうしても今読みたいという感じのものがなく、買わず。探しているうちに『テレプシコーラ』が頭の中に思い浮かんで、そういえばラヴェルの『ボレロ』は持っていなかったなと思い、山野楽器に行った。そういえば山野楽器のポイントカードが9月8日から新しくなる。9月8日とは今日だ、ということを思い出し、モントゥー指揮、ロンドン交響楽団の『ラヴェル管弦楽作品集』を買う。(1960年代の録音のマスタリング版だが、思ったより音がいい。聞きながら書いている)ポイントカードを交換してもらう。PCから会員登録をすると50ポイント追加されるとのことでうちに帰ってから登録してみた。そのときになって分かったのだが、私の貰ったカードはプラチナカードだった。普通のカードはブルーカードなのだが、一度3000円分溜まったことがあったからだろうか。あまりそういうことは感じたことがなかったが、何だか嬉しかった。

銀座に戻る。久しぶりにクラシックの、しかも好きだと分かっている曲を買うのは何だか気持ちが華やぐ。夕食の買い物をついでにと思っていたが、三越の地下で買っていくことにした。ちょっと奮発することになるかなと思って物色したが、500円台で美味しそうな中華弁当を見つけ、それにする。いい買い物をしたと、なんとなくほくほく。ついでに甘い物も買おうと探してみると、木村屋の出店。どうせなら本店で買ったほうがいいと、木村屋へ行ってあんぱんを三種類買った。

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堀田善衛『ミシェル 城館の人』第二部読了。「懐疑主義とは、検討し、探求し、吟味すること」という言葉をかみ締める。懐疑主義とはすべてを疑うこと、相対化すること、としてしまえば精神の危機に陥る可能性があるが、思考と生活の上での方法に転化成長させることで、自己の思考と判断の中に伝統や習慣に縛られることのない、また理性をも過信することのない健常な判断力のあることを確信し、自己に対する自信を生んだ、というくだりがいいなと思った。自分自身ではまだそこまでつめていないが、これは懐疑主義として、すべてを相対化してその罠におちいるのではなく、あくまでも探求を続けていくその方法としての問いを続けるという考え方が、自分にも自分自身の方法として出来るのではないかと思う。もう少し詰めてみたい。

ミシェル城館の人〈第3部〉精神の祝祭 (集英社文庫)
堀田 善衛
集英社

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第三部にはいる。現在26ページ。

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そういえばイシグロの『わたしを離さないで』が文庫で出ていた。次の作品はいつになるのだろう。ハードカバーで『わたしを離さないで』を読んだのはもう二年前になる。

わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫 イ 1-6)
カズオ・イシグロ
早川書房

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