レディーメードの読書と参加する読書
Posted at 08/06/10 PermaLink» Comment(0)» Trackback(0)»
昨日。仕事の電話がかかってくる可能性があったので家でいろいろしていた。午後いくつか連絡をとり、ファックスをやり取りしてとりあえず一段階終了。夕方でかける。地元の書店を見た後日本橋に出て、プレッセで茶菓子を買い、久しぶりに榛原に行って和紙を見る。目の保養というか、心の休養というか。封筒を20枚ほど買う。そのあと丸善で本をいろいろ見て回る。すべて立ち読み。一番印象に残ったのは中村俊輔『察知力』(幻冬舎新書、2008)だった。結局買いはしなかったのだが。
帰って来て夕食。『カメラ日和』で紹介されていた、ウェブからの注文で簡便な写真集が作れるサービスを使ってみる。MY BOOKというところ。今サイトを見に行ったら私の作成したアルバムが公開されていた。CDサイズで20ページ、1冊1680円(送料別)。ちょっと工夫してみるといろいろ出来るように思った。まだ物は届いていない(作成に1週間ほどかかるらしい)ので物を見た感想はまだ書けないのだが。
今朝は5時半起床。散歩がてら写真をいくつか撮る。朝の光はそれだけで特別だなと思う。雨上がりの朝、水溜まりに映った空がきれいだった。
帰って来て食事を済ませ、日記を書こうとPCの前に座ったら、友達から電話がかかって来て少し話した。どうも慌しい中で話をするものではないと思った。大急ぎで入浴し、洗濯・洗い物、出かける支度。日記は後で書くことにした。
![]() | 察知力 (幻冬舎新書 な 4-1)中村 俊輔幻冬舎このアイテムの詳細を見る |
行きがけに丸の内の丸善に寄り、中村俊輔『察知力』(幻冬舎新書、2008)を購入。帰郷の特急の車中で読む。中村という選手、あれだけ線が細い感じなのになぜあれだけ活躍できるのか不思議だなあと思っていたけれども、自ら壁を求め、それを乗り越える姿勢は素晴らしいものだと思った。サッカーノートを記している、という話も参考になる。サッカーについて、これだけ考えながら練習し、プレーしているんだなと思うと、やはり違うんだなと思う。しかしやろうと思ったら誰でもできることで、それをやるとやらないでは大きな差が出てくるのだろうと思う。現在160/213ページ。
久しぶりにこういう新書を読んだが、やはり文学作品とは違い、一つ一つに明確な意味がある。読む側はそれをそのまま受け取ればいいわけで、基本的に想像力をそう必要とするわけではない。しかし、小説や詩を読むときには自分の想像力を駆使して世界を作り上げながら読んでいるわけで、そのときに世界を想像する力、読む力が伸びるのだなあと思う。喩えて言えばこういう新書はレディーメードの外食で、こちらは意味をよく消化して食べるだけだが、小説は意味を自分で見出しながら読んでいく必要があり、単なるお客さんでなく一人の参加者として振舞わなければならない。読むことがひとつの創造でもあるといえばいいか。
しかし、そういう読み方をするものとして小説を読むようになったのはそんなに古いことではないなあと思う。ここ数年のことだろうか。やはりそれまでは受身の態度で、読んで面白くなかったらやめてしまう、という感じだった。
考えてみると、映画も演劇も割合意味を求めて、こちらから参加するような見方をする方なのに、なぜ小説はそういう読み方をしていなかったのか今考えるとやや不思議だが、哲学書や宗教書などでほかの方面から考えざるを得ないようなものを割合読んでいて、その考える必要のあるあり方が小説とは違っていたから、なんとなく違和感を払拭できなかったのだろう。今思うともったいない部分も多いが、それも出会いの妙というようなものなので、まあ仕方ないんだろうと思う。
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