デューク更家と橋本治

Posted at 08/03/19

昨日帰郷。車中、デューク更家『ウォーキング考』と橋本治『小林秀雄の恵み』を読む。二冊とも大ヒット(当社比)。久々にどんどん読みたくなるタイプの本にめぐり合った。石神井公園に行った帰りに池袋西武のリブロで買った二冊が当たった。普段行かない本屋でいい本にめぐり合えると、またそこに行こうという気になる。また何か嬉しいめぐり合いがあるのではないかと。

ウォーキング考―最短距離で最大効果を生み出す「正しい歩き方」 (角川SSC新書 31)
デューク更家
角川・エス・エス・コミュニケーションズ

このアイテムの詳細を見る

『ウォーキング考』読了。デューク更家の本は今まで何冊か読んだが、今までは写真入りで実際にこうしろ、というものばかりだった。彼の基本ウォーキングのポイントは、「重心をぶれさせずに歩く」「仙骨を立てる」「腕(肘)を体より前に出さない」と言ったところだが、写真を見てすぐにそれが実行できれば言うことはないのだけど、実際にはどれだけ出来ているのか自分でもよく分らないし、いろいろ難しいと思うところがあった。この本では、重心をぶれさせないためのエクササイズなど、より基本を実現するための方法と理論が書かれていて、参考になる。個人的には、気功ででてくる「任脈」と「督脈」というのが自分なりに理解できたのがよかった。感情と行動力をコントロールするのに有効であるように思う。

健康法というか体操というかそういうものにはいろいろと流儀があって、いくつか併用したりするとバッティングする場合があるので要注意だが、いろいろ自分の体で調べつつ生かしていきたいと思う。この人の身体観は納得できるところが多い。すべてではないけど。

小林秀雄の恵み
橋本 治
新潮社

このアイテムの詳細を見る

『小林秀雄の恵み』。まだ今日はほとんど読んでいない。しかし、橋本の問題提起のようなことが頭の中で行ったり来たりしている。久しぶりに読んで気が付いたが、私は橋本治の書くものにものすごく共感性が高いのだ。ほかの作家や評論家が書くことはなるほどとか、そうだなあとか、そうかもね、とか思うのだけど、橋本の言うことはほぼストレートにその通り、と思ってしまう。橋本が行き詰まったり悩んだりするポイントはううん、そうだよなあと思ってしまうし。橋本という人はやはり日本の現代の文芸シーンでは異端だと思うのだけど、でもしっかりと自分の地歩を築き上げていて、コンスタントに作品を発表しつづけている。私はフィクション作家としての橋本も好きだし、批評家としての橋本も好きだ。古典の現代訳者としての作品はあまり読んでいないのでなんともいえないが、彼が歌舞伎について書いた文章からはだいぶ勉強させてもらっている。

あんまりストレートに受け入れすぎてしまうからしばらく(といってもだいぶ長いことになるが)遠ざかっていたのだけど、やはり橋本の作品に比べるとほかの作家の書くことは隔靴掻痒の観がある。橋本は知的で明晰なのだ。私はあまり知的過ぎたり明晰すぎたりすることを避けるところがあるのだけど、それはある種の韜晦で、それが自分の本来の姿であるならば、そういうものを目指すべきなのではないかと思ったのだ。

しばらく橋本をじっくり読んでいきたいと思う。

***

チベットの件についてmixiで書きまくっていたらこちらを書くのが遅くなってしまった。「国境なき記者団」から北京五輪ボイコットの呼びかけが出ている。NGOだけでなく、諸政府も真剣に考慮すべきときではないか。

月別アーカイブ

Powered by Movable Type

Template by MTテンプレートDB

Supported by Movable Type入門

Title background photography
by Luke Peterson

スポンサードリンク













ブログパーツ
total
since 13/04/2009
today
yesterday