死の起源/名主の滝/空間恐怖症

Posted at 08/03/04 Comment(2)»

タオルが干せるといいなあと思って近所のニトリに出かけ、タオルハンガーを買ってくる。バスタオルまで干せるものにしたのでかなり大きい。今までは洗濯物干しに洗濯バサミで吊るしていたので乾くと変な形になっていたのだが、これならきれいに畳めるだろう。もともとは、風呂から上がったあとにバスタオルやタオルをかけておくところがないなあと思って買ってみたのだけど、洗濯物を干してしまうと使用前と使用後が混じってしまう。混乱しないようにしておかないと。

足湯用のバケツを探したのだけどなくて、違うものを買ってみたのだけど使えるかどうか。まだ試してない。

うちの近くはニトリ・ツタヤ・酒のサリが並ぶ通りの向かいに半端な感じのオフィスビルがいくつかあって、その前には平日の昼時には弁当屋が出る。中国・韓国系でないアジア系の女の子が売り子をしていて、500円均一、お味噌汁もつく。通りを横切って買いにいったが、お釣りがなくてどうするかと思ったら、オフィスビルの中の自動販売機に飲み物を買いに行ってお釣りをつくってくれた。あれは自腹だろうなあ。

弁当を食べたあと歩いて出かける。丸の内の丸善で本を探し、『拝み屋横丁顛末記』の5、6巻と国木田独歩『武蔵野』を買った。朝、風土ということを考えていて、木花咲耶毘売と石長比売のこととか、イザナギ・イザナミの国生みの話とか考えながら『古事記』とか『日本書紀』とかぱらぱらとみていた。木花咲耶毘売(このはなさくやひめ)と石長比売(いわながひめ)というのは神話類型でいうとバナナタイプというもので、人類の先祖が美しい、あるいは柔らかい花やバナナをとったために生を華やかに生きられるが有限の命を持つものになってしまった、という「死の起源」についての説話のタイプなのだが、これを読んだのは諸星大二郎の『マッドメン』だったのでそれも引っ張り出して読んでいた。『日本書紀』の中でイザナミが次々と生んだ神の中に草野姫(かやのひめ)という草の精霊がいて、この名前がいいなあと思った。その連想で『武蔵野』を思いつき、青空文庫でダウンロードしてみたのだがやはり単行本が欲しいなと思って買いにいったわけだ。

武蔵野 (岩波文庫)
国木田 独歩
岩波書店

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買ったあとそのまま帰るのもなんだなと思い、そういえば以前王子にいったときにもう時間が遅くて『名主の滝公園』に入れなかったということを思い出し、京浜東北線で王子に出た。名主の滝公園はわりあい広く、滝もなかなか立派だ。ただ、無料で区民に開放している公園であるためか、手入れが今ひとつで、もったいない。元は嘉永期に自然地形を利用して作られた江戸後期の回遊式庭園なのだそうだが、木や潅木の手入れがいまいちだと興ざめだ。もう少し何とかしてほしい。このあたりは荒川の河岸段丘なのだろうか。武蔵野、というには高低がある。

 

夕方帰ってきてさらにいろいろやっていた。夕方家にいていろいろやるということはかなり充実するものだなと思った。東京にいると食事に行くのも兼ねて夕方に出かけることが多くなるのだが、用事は早めに済ませて日没前には家にいるようにしたほうが生産的かもしれないと思った。

夜8時過ぎに夕食の買い物に自転車で出かける。歩きだと15分はかかる西友が4分で着いて驚いた。『拝み屋横丁顛記』があったので結局7~9巻を購入。この週末、9巻全部買ったから結構な金額になるなあ。弁当を買って帰宅。帰りも4分。自転車を止めてから部屋までが3分かかっていた。

拝み屋横丁顛末記 9 (9) (IDコミックス ZERO-SUMコミックス) (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
宮本 福助
一迅社

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昨夜は新しい作品の内容について考えていて2時ごろに。目が覚めたら5時過ぎ。朝から体を動かしていろいろ家事を片付けた。

今日は朝から空間恐怖症の気がある。比較的広い居間にいると落ち着かず、狭くて雑然とした書斎にいると落ち着くのだ。集中しているときはそうなる、気もするがどうなんだろうか。

"死の起源/名主の滝/空間恐怖症"へのコメント

CommentData » Posted by 桃花 at 08/03/05

毎日遊びに来ています。(笑)文章が洗練されているので大好きです。変に大衆受けを狙っていないのが好きなのかも知れません。でももしかしたら、狙っていますか?ごめんなさい。人間は、その人自身の魅力は本人には分からないものかも知れませんね。全ての女の人が、顔とお金ばかりに惹かれるものではありませんよ。現実的に多いのは確かですけど・・・(笑)。広い空間が嫌なのは泥棒が夜中に部屋に居たからです。ほんとに怖かったですよ。あの叫び声を聞いても、人が出てこなかったのも恐怖ですが。警察が来たらゾロゾロと出てきました(笑)今度からは火事だ!と叫ぶようにしています(*^^)v。ずっと、ずっと友達でいてください。

CommentData » Posted by kous37 at 08/03/05

大衆受けを狙う、というのは難しいことです。いや、狙うこと自体は簡単か。でも実際にウケるのは難しいし、ウケ続けることはもっと困難です。

私の文章、一時誰ウケも狙ってない、自分ウケさえ狙ってないんじゃないかという時期がありましたが、最近はとにかく「しっかり」とは書こうと思っています。洗練というところまでいっているかどうかは…いやここはお褒めいただいたことに感謝すべきでしょうね。ありがとうございます。

いつも読んでいただいて、重ねてありがとうございます。

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