風土/川上未映子『頭の中と世界の結婚』
Posted at 08/03/03 PermaLink» Comment(0)» Trackback(0)»
昨日。アートのことについていろいろと迷いながら考えたり。ここしばらく散髪に行くことが懸案だったが、調子もよくないから待たないでパッとやりたいと思い、近所の床屋に出かけて店の前で中をのぞき、混んでたら帰ってくるというのを繰り返していた。昼ごろのぞいて見ると客がいない。これ幸いとようやくやってもらった。終わったら2時過ぎ。頭はだいぶ涼しくなった。
実はついでにシャツを二枚クリーニングを出そうと思っていたのだが、クリーニング屋が閉まっていたので10階の自分の部屋まで戻るのが面倒くさく、集合郵便受けに突っ込んでおいた。散髪を終えて交差点の斜向かいからクリーニング屋をのぞくと開店していたので集合郵便受けから取り出して駐輪場に自転車を取りに行き、クリーニング屋に持っていった。日曜日は午後1時開店だったんだよなそういえば。
そのまま自転車で少し離れた蕎麦屋まで。ミニカツ丼セットを食べて近くのイオンで和菓子を買う。この店舗はセルフのレジがあるのでわりあい待たないで会計を済ませられる。といってもいつもやり方に戸惑うのだが、まあ何とかなった。しかし次回行ったらまた戸惑うだろう。
家でなんとなくテレビを見る。NHKの番組の中でつくられた島根県を取り上げた「美しき日本のふるさと」という曲の作曲過程。さだまさしが『案山子』で歌った津和野の風景を見ていて泣けてきた。捜していたものがあった。
風土なんだなあ。しばらくの間、自分の創作、感性の原点のようなものを見失っていた感があったのだけど、自分が一番感興を想起させらるのは風土なんだなあとしみじみ思った。子どものころ好きだったものはもっとファンタジー的なものだけど、ものを書いていて自分なりに書けたと思うのは風土が書けているもの。日本の風土とは限らず、また現実の風土とは限らず。場面、と言ってもいいだろうか。ただ、その場面は室内ではなく、屋外が私は好きだ。特に広々としたところ。
でも一番感興が催されるのは、どうも西日本の村と野と田と山と川のある風景、軽便鉄道など通っていたらなおさら、という感じがする。東日本の自然ではなく、西日本の自然が好きなんだなと思う。いや、照葉樹林文化といえばいいのか。台湾や東南アジアの山間部などの風景もとても近しい感じがする。ああ、イメージに言葉が追いつかない。
風土、ということを考えながら出かける。風土愛。郷土愛。郷土愛というと、どうも何か「縛られ感」のある田舎の人間関係を連想してしまうのだが、風土愛というといいかもしれない。パトリオティズム。人間関係は疲れてしまうが、ふるさとの山、ふるさとの川、そういうものは何も自分を束縛せず、ただ無心に自分を育ててくれた感じがする、といえばいいか。子供のころに転居を繰り返した自分にとっては特定のふるさとがあるわけではないのだけど。
日本橋の丸善で『拝み屋横丁顛末記』の3、4巻を買う。夕食をどうしようかなあと思いつつ日本橋―京橋を散歩。
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八重洲ブックセンターでもいろいろ本を見るが、未映子(川上未映子)のCDがあったので、一番新しい『頭の中と世界の結婚』を買った。帰ってから聴いたが、わりあい好きだ。しかしよくこんな大衆受けしなさそうな作品でメジャーデビューできて、しかも何枚もCDが出せてるなとそういうところに感心する。まだ歌詞はあまり本気で聞いてない。サウンドと声と音作りを聴いているという感じだが、ビートルズを思わせたり最近のJ-ポップの曲調を思わせたり「はっぴいえんど」を思わせたり、なんかいろいろな音を使ってるなという感じなんだけど、それが川上の声によって統一され、確かにオリジナリティのある世界をつくっている。私は好きだ、けどね。
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夕食を買おうかと思ってデパートをいろいろ見て見るが、どうも食品添加物の話を思い出すと持ち帰り食品を買う気がせず、困っていた。なんとなく大丸の上のほうに上がり、5階のブルディガラという店に入る。窓際の席に案内される。いや悪くないんだけど、東京駅の八重洲口の駅前のビルは屋上に「中山式快癒器」とか「昭和てんぷら粉」とか「ヤンマー耕運機」とかあんまりお洒落とはいいかねるネオンサインが目の前にきらめいているのだが。
ブルディガラというシャンパンカクテルとソーセージや塩漬け肉、野菜の煮込みを注文。ブルディガラというのはボルドーのことだそうだから、赤ワインとシャンパンのカクテルなんだろうか。もっとさわやかではあった気がするが。でも美味。料理もとても美味しく、満足した。
今調べてみると、ワインショップの「エノテカ」の経営らしい。エノテカではリンクシェアのイベントでシャンパンを味見させてもらったのを思い出した。
食品添加物や農薬の問題というのも、結局は風土の問題と絡んでくるんだよなあ。食べ物、という視点もあるけれども、風土を守る、という視点から、こういう問題は見て行きたいなあと思った。
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