ずっと富士山情報/ラリベラの岩窟寺院/死ぬまでさとられない恋
Posted at 08/02/24 PermaLink» Comment(0)» Trackback(0)»
『ずっと富士山情報』というサイトがある。私はいつも携帯で見ているのだが、沼津市におかれた定点観測カメラで常時富士山を撮影している。今朝は昨日の春一番から続いて晴れていてしかも風が強いので、きっと鮮やかに富士山が見えるだろうと思って携帯を見たらあまりに鮮やかなのに感動して待ち受け画面に設定した。PCもデスクトップ画像にしてみる。全画面で見ると飛行機が小さく写っていたりして面白い。
NHKでエチオピアの岩窟教会の番組を見た。『オーラの泉』を見ようと思ってテレビをつけたのだけど、巡礼に行く村人が映っていて、最初はどこの国の話か分からず、ゲオルギウス教会という言葉が出てきたのでグルジアとか中央アジアのほうなのかなあと思いつつ見ていた。10分以上見当がつかないまま見ていたのだけど、教会の建築にエジプト人が関わったという話が出てきて「?」と思い、「アディスアベバ」という言葉が出てきてようやく「エチオピアだ!」と気がついた。以前アベベの話を『栄光なき天才たち』で読んだとき、岩窟教会の描写が少しでてきていたのを思い出した。
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エチオピア教会については、ほとんど知らない。「ラリベラの岩窟寺院」という世界遺産の存在も昨日初めて知った。地面の下を掘ってその中身をくりぬいて教会を作るという発想自体がちょっと考えられない。正直驚きの連続。クリスマスに、巡礼たちはみな歩いてやってくる。そのクリスマスは1月7日。ユリウス暦では12月25日に当たるのだそうだ。聖地ラリベラについても彼らは泊まる宿はなく、みな野宿。それで10万人以上の人が集まる。小林恭二の『小説伝』に眠り続ける少女を聖者として多くの巡礼が野宿して彼女の家の周囲に集まるシーンがあるが、小林はラリベラを知っていたのだろうか。
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クリスマスでうたわれる聖歌は、日本の民謡か、モンゴルのオルティンドーのような節回し。みな白い布を体に巻き、手に蝋燭を持って聖歌を歌い続ける。荘厳な儀式。同じキリスト教でも、ぜんぜん違う典礼がありえるということに感動を覚えた。
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昨日、このブログで『葉隠』のことを書こうとして、確か岩波文庫であったはず、と思いながら自分の本棚を探したのだが、いつまで経っても見つけられなかった。ダンボールの中を探しているうちに、はみ出していた文庫本のしおりで左手の薬指をざっくりと切り、血が噴き出した。今ネットで調べてみると岩波文庫の『葉隠』は3巻本で、そんなものを買った覚えはないので何か別の本と勘違いしていたものと思われる。
こちらのブログで『完全恋愛』という小説の宣伝コピーの、「他人に存在が知られない罪を完全犯罪と呼べば、他人に存在が知られない恋愛は完全恋愛と呼ぶべきではないか・・・」という言葉を読んで、『葉隠』を思い出したのだ。『葉隠』は一般に武士道の古典とされているが、ステロタイプな武士道観とはかなり異なる内容も多く含まれている。その中に恋に関する話がある。
どんな恋が一番素晴らしいか、という話が出たとき、誰にも気がつかれない秘めた恋が素晴らしい、という話になり、男が死んだとき、その遺体を焼く煙を見て「ああ、彼はあの人が好きだったのだなあ」とはじめて悟られるような恋がいい、というのだ。煙が恋しい人の家に漂っていくということだろうか。死ぬまで秘め続け、死ぬまで悟られない恋は、まさに『完全恋愛』かもしれない。
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