思い通りに行ったから落ち込んだ/「板についた」成金趣味/『ベジャール』のカーテンコールに感動する

Posted at 08/02/19

思い通りに行かないから落ち込むことは世の中多いが、思い通りに行ったから落ち込むことも世の中にはある。まさにそういうことが起こった朝。チキショウ、空は青いぜ。

昨日。午後出かけて近くのイタ飯屋でランチのハヤシライス。下町のイタ飯屋。郵便局と銀行を回る。お年玉の切手を二枚交換し、書き損じのはがきを19枚、切手に替えてもらう。手数料95円、80円切手10枚と50円切手3枚。あちゃ、管理費が落ちてなかった。次月にまとめて落ちるはず。

丸の内の丸善で本を物色して、六本木へ。東京ミッドタウンに移転したサントリー美術館で『ロートレック展』。ロートレックを見るのは久しぶり。月曜に開館しているというのはいいアイデアだと思う。他の美術館が閉まっているとき、客が集まるだろう。ただ、私としてはちょっと混んでたのでそれは残念だった。

六本木駅からミッドタウンに歩く途中の感じがスパイラルっぽいというか、割とデザイン的に今まであまりなかったような感じなのだけど、ビルの中に入るとどうもあまり居心地がいい感じじゃない。いつも乗りなれてる東西線や中央線と違って、日比谷線に乗っている人たちの感じというのがいまいち違和感があるなあと思っていたのだけど、ミッドタウンの中に入って違和感の正体が分かった。バブル的な成金趣味、だ。

バブルなんてもうずいぶん昔のことなんだけど、でも若者は結構憧れているんだよな。実際のバブルのころは、あの成金的な感じがまだみんな戸惑いがあるというか、テレとか開き直りみたいなのがあってまだ健全さが残っていた感じがあるのだけど、昨日感じたのはその成金的な感じが板についてきたという印象。『板についた成金趣味』、ってこれほどイヤなものはないだろう。

で、あんまりかかわりを持たないようにしてサントリー美術館へ。手いうか美術館自体もどうもその雰囲気に侵食されているし、客層もちょっと困ったなという感が否めなかった。しかたない。古い友達はロートレックだけだ。

実際、ロートレックに会いに来た感じ。でも、なんだかその背景を説明しようとする展示が多くて、ちょっとうざい。別にお勉強に来たんじゃないんだから、どてっと、ぼろっとロートレックの絵だけ見せてくれればいいんだ。ポスターも他の画家が書いたのも並べられていて、なんだか見たくなかった感じがする。(別にそれが悪いというわけじゃないけど、私はロートレックだけを見たかったんだ)

でもロートレックを見ているうちにやっぱり懐かしい感じが出てくる。写真や映像はロートレックがどんな目を持って女優や娼婦を見ていたかがわかるし、それは面白いと思った。発見したのは、ロートレックが同じ線ですべてを書いていること。太さとか筆圧というか、線の強さとか、そういうのがすべて同じなのだ。違う線を意識して描いていても、彼の本来の線というのはこれなんだな、という線がある。私はそういうものにひかれるんだなと思う。

懐かしい友人に再会した感じ。『マルセル』を始めてみたときの衝撃が快く蘇る。あのカルトンの茶色っぽい色の上に、白い絵の具が乗って、それが人の顔になる。そのことに何度も感動する。

見終わったあと、カタログと『快楽の女王』の額絵を買う。カフェでオレンジジュースを飲むが、なんか薄かった。

乃木坂まで歩き、千代田線と日比谷線で銀座へ。教文館を物色したあと山野楽器でDVD『シルヴィ・ギエム マルグリットとアルマン(椿姫)』を買う。そのあと松屋の地下で夕食を勝って帰宅。

マルグリットとアルマン(椿姫)

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帰ったらアマゾンからDVD『ベスト・オブ・モーリス・ベジャール』が届いていた。

ベスト・オブ・モーリス・ベジャール -愛、それはダンス-

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テレビ埼玉でやっている『レイルウェイストーリー』スペイン国鉄のバルセロナ・カディス間で、わたしの乗った区間もあるのでビデオに撮っておいたのだが、それも見直そうと思っていたので映像作品三本立てになった。

スペイン国鉄のビデオは、私が乗った1984年とはもうかなり変わっているなあと痛感させられた。何よりも、バルセロナ五輪とセビーリャ万博のせいだろう。セビーリャやコルドバの駅が近代化されててどこなんだここはと思ってしまった。当たり前だが外国も行かないうちに変わってしまうんだな。でも全体的に懐かしいところも多かった。

ギエムの踊り、元はフォンテインの振付だそうだが、マルグリットとアルマンが争う場面がパ・ド・ドゥになっているのに感動した。別に愛を語らなくてもいいんだな。でも、やはり後に愛があるから怒りや憎しみがあるわけで、だからこそパ・ド・ドゥになるのだから、なんかそういう意味でもバレエというものの表現の豊かさを改めて感じさせられた。メイキングでギエムと相手役のル・リッシュが細かい点について議論しながらダメ出しをしているのがとても面白かった。

ベジャールは全部をきちんと見ていないが、カーテンコールでベジャール自身が出て来る所が一番感動的だった。もう見られることはないんだな。一度も舞台で見ずに終わったけど。この存在感はすごい。

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by Luke Peterson

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