『テレプシコーラ』とネットの中傷書き込み/競争心のある人ない人

Posted at 08/02/02

昨日帰京。今日は午前中に集合住宅の雑排水管の清掃に立ち会わなければならないので、夜のうちに帰京した。体調はあまりよくなく、郷里では靴下を二枚履きしていたが、甲府を過ぎたあたりで熱くなって脱ぐ。冬は寒いのが当たり前だが、寒いといろいろなことが起きて困る。

地元に着いて、地元の教文堂で『テレプシコーラ』の3,4巻を買って帰る。少女たちのバレエ漫画なのだけど、1、2巻でもいじめの問題や児童ポルノの問題がエピソードとして含まれていてハードだと思ったのだが、3、4巻もなかなかどうして。おっとりした性格で天然の主人公が、周りの援助を受けつつ順調に、でもそれは「それなり」のレベルを越えられはしないのだが、成長していくのに対し、勝気な姉は素晴らしい才能を発揮しつつあちこちで困難にぶつかっていく。いじめやインターネットの中傷書き込み。さらに母と祖母の嫁姑問題や間に挟まれて父がおろおろするところなど、作品の中にこういう現代的な問題を取り上げていくのも凄いことだと思った。

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山岸 凉子
メディアファクトリー

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母の経営するのんびりした教室から本部のスパルタ的な教室に抜擢されて厳しく指導される場面などの描写は迫真。おっとりした性格の子から見るこういう厳しさというものの描写は何というか他人事とは思えない。

しかしそれにしても、子どもたちがいろいろな問題に巻き込まれていく展開は重い。大人が大人の思惑で一つずつ物語が進んでいくところは、そういうものとの対比でもあるだけに非常に重厚感がある。一巻読んだらまたすぐ次の一巻が読みたくなる、というタイプの作品ではない、ちょっとインターバルを置かないと心理的な負担が残るから、のではあるが、いろいろな意味で勉強になる作品だ。

***

しかしまあ、いろいろ考えていて思ったのだが、世の中には競争心が激しい人とほとんど競争心がないマイペース型の人と、二種類いるんだなということに思い当たった。わたしは基本的に全然競争心がないのである意味困ることも多い。競争心の激しい人がそばにいると大変鬱陶しく感じてしまう。人に嫉妬したりということもほとんどないし、まあ実際これは性格の問題なんだろう。

そういうことは実は今まで気がついてなかった。受験のころはよく友達と点数で競争したりしたし。でもそれは考えてみたら完全に遊びで、本当に競争心がめらめら、というわけでもなかったんだよな。子供のころはトランプで負けて泣いたりしたこともあったけど、考えてみたら本当に負けず嫌いなら泣いたりはしない気もする。

いじめでも何でも、競争心があるから妬みも起こるし、ゆがんだ形でそれが発揮されているに過ぎないんだなと思う。本来、競争心は向上心に直結するプラスのものだと思うのだけど。

友人などと話していても、競争心を剥き出しにするタイプの人と話しているとどうも戸惑いを感じてしまうことが多い。て、ことに45年間気がつかなかった、というかピンと来なかったんだから実は私は相当のんびりした性格なんだなということに思い当たった今日この頃。競争心が欠けている以上、私は違う形での向上心をしっかり持たなければいけないんだなといまさらながら思う。

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書いているうちに業者が来て雑排水管清掃はつつがなく終了。

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