アーチスト・デート/旧岩崎邸/バイカルアザラシと再会

Posted at 07/10/23

ジュリア・キャメロン『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』の中に出てくるアーティスト・デートというもの(自分の中のアーチストチャイルドの行きたいところへ行く)をちゃんとやったことがなかったなと思い、昨日実行することにした。

ずっとやりたかったことを、やりなさい。
ジュリア キャメロン,Julia Cameron,菅 靖彦
サンマーク出版

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行き先は、第7週「つながりの感覚を取りもどす」を読んでいたときに、自分の創造性にとっての「聖なる場所」として「これだ」、と思った「旧邸宅」と水族館。昨日は湯島の旧岩崎邸庭園と池袋のサンシャイン国際水族館に行くことにした。

お昼前に友人から電話がかかってきて1時頃まで話し、出発。銀行によって用事を済ませたのがマイナスになり、昼食を取る予定だった池之端藪蕎麦についたのは二時を過ぎていて、食べ損なってしまった。そのまま旧岩崎邸庭園へ。ここは何度も来たことがあるのだけど、今年の8月に来たときに初めて洋館に入った。昨日は洋館のほうが工事中の箇所があった。

邸内は撮影禁止になってなかったので何枚か写真を撮った。

洋館というのはこういう何気ないところがいい。

こちらは和館の庭。和館でとりあえず白玉ぜんざいを食べて急場をしのぐ。その後庭に出て散策、きちんと庭を見たのは初めてだったけど、気持ちのいい庭だった。

古い建物も、パブリックな建物だとあまり落ち着かないが、こういうプライヴェートな建物はすごく好きだ。もう少し手を入れたほうがいいんじゃないかと思うところもあるが、ぞんざいなところもまあいいのかもしれない。手入れが行き届いていないから、返って想像力が働く部分もあるかも。

しのばず池のほとりを通って上野駅に出、山手線で池袋へ。サンシャイン国際水族館。その前にワールドインポートセンターの地下でタンメンとギョーザ。ようやく一息つく。水族館のお目当てはバイカルアザラシ。

水族館はいいな。月曜の夕方のせいか、若者のカップルが多かったけど、外人とか子ども連れとかもいて、水族館好きの人には悪い人はいない、とか思った。昨日は何しろバイカルアザラシにえさをやるところが見れたのが収穫。よかった。

バイカルアザラシは、見ていると胸がどきどきしてなんだかきゅんとしてくる。彼らは、泳がずにはいられないから泳いでいるのだ。泳ぐことが生きること、という感じ。私も、書かずにはいられないから書いているという感じを彼らを見ると思い出して、仲間なんだなあと思わずにはいられない。バイカルアザラシはまあ地味だからグッズとかもないのが残念なんだけど、何度も振り返ってみた。

ベルツノガエルが見られたのも収穫。でも、砂地から頭だけ出しているウツボの仲間が見られなかったのは残念。前に来たのはもう20年近く前なんだから、展示が変わっていて当たり前なんだけどね。そういう意味ではバイカルアザラシをまた見られたのは奇跡的かもしれない。

下の階でコーヒーを飲んでたら『自虐の詩』のプロモをやってて、これは面白そうだと思った。

まっすぐ東池袋から帰ろうかと思ったが、思いなおして駅に戻り、パルコや西武をのぞいた後、リブロで本を読む。諏訪と南大塩の25000分の1地形図を買い、絵本のコーナーでいせひでこ『ルリユールおじさん』(理論社、2007)を買う。

ルリユールおじさん
いせ ひでこ
理論社

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私は絵本というのはあまり買わない。絵本は必ずしも子供向けのものではないから、いいと思うのは買えばいいのだが、基本的には子供向けなので、何というか名作くさかったり、教訓くさかったりすることが多く、あまり欲しいと思わない。この本もちょっと迷ったのだけど、鉛筆やグワッシュの跡が残る水彩でパリの街を描いた雰囲気がよかったので買うことにした。ルリユールとは製本職人だが、本の修繕もするようだ。主人公の女のこの大事な図鑑がばらばらになってしまったのを、ルリユールおじさんが修理してくれる、という話だ。本好きには結構ジンと来る話かもしれない。

イルムスの二階のカフェでカールスバーグを飲みながらサーモンとクリームチーズのオープンサンドを食べる。幸福感てんこ盛り。

帰りに後楽園で下り、東京ドームシティのラクーアの4階のヴィレヴァンによってみる。私の中のアーチストチャイルドはどうも疲れ知らずらしい。ここは下北の店に比べるとだいぶ感じがよかった。欲しいものもいくつもあった。印象が全然違うな。おいているものは基本的にそう変わらないはずだけど。

しかし、こういう感じでアーチストデートをしてみると、自分の中の凍り付いていた部分がだいぶ分かってきた。キャメロンの本に「あなたの中のアーチストチャイルドは子どもです」と何度も強調してある理由がわかった。大人として振舞おうとして、自分の中の好奇心いっぱいの子どもの部分を押し殺していたのだ。その望みをきちんとききながら彼が行きたいところに行って見ると、次々にいろいろなことに気がついてくる。この企画は大成功だった。キャメロンのいうとおり、週に一度はこれを実行してみようと思う。

夜は早めに撃沈。朝は4時に目が覚めた。今朝もいろいろ書くこともあるが時間もないのでまた後ほど。

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Title background photography
by Luke Peterson

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