「遊び」をなくす

Posted at 07/05/27

自分を触発するものを探している。昨日は日本橋に出て丸善で本をいろいろ見た。買ったのは、『DVDでよくわかる!甲野善紀のカラダの極意』(学研、2007)。


甲野の本は今まで何冊も読んでいるが、DVDは高価であることもあり、買ったことはなかった。甲野の動きについてはNHKの番組に出演したときのビデオは撮ってあるが、その後もさらに発展が見られるようだし、その番組も技の説明がメインというわけではないので、あまり見直すこともなかった。このDVDつきの本は1500円と手ごろでもあるし、具体的な動きの説明でもあるということで、購入して視聴しながら読んでみた。

本の内容は絵や写真が多くて見やすい感じで、実用を意識していることがよくわかり、そういう割り切り方はいいのではないかと思った。

いちばん期待していたのは、『古武術で毎日がラクラク!―疲れない、ケガしない「体の使い方」』でも取り上げられていた「足裏垂直離着陸」について、具体的なやりかたがわかるのではないかということだった。これはDVDでも詳しく取り上げられているし、なるほどと思った。

荻野の書き方ではこの歩き方にどういう意味があるのかよく分からなかったのだけど、この歩き方をすることで上半身の力も下半身の力もすべて臍下丹田に集まるように出来る、ということがポイントなのだ。そしてある意味非常に不自然に感じられるこの歩き方をすることで、体の動きの「遊び」をなくすことが出来る。体を緩めているときには「遊び」というのは大切な要素だが、程よく全身をバランスよく使うためには、遊びはむしろ邪魔になると言うことのようだ。機械論的な身体観が幅を利かすようになって以来、ある動作はある部位だけがやっているように感じられ、実際にそうなってしまっているが、一つの動きを洗練していくとその部位だけでなく、常に全身が自由に使えなければならない。無駄な遊びを取ることでそれを可能にする体を作ると言うことが趣旨のようだ。実際には、なかなかこれは難しい。しばらく練習していると下半身が相当だるくなってくる。

しかし実際に格闘技をやっている人を相手に撮っているビデオなので、そのあたりがよく説明されていて大変収穫があった。

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by Luke Peterson

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