今までにインスパイアされた映画

Posted at 07/05/13

右のリンクに、私が今までインスパイアされた映画を上げてみた。一番上が以前にも書いたアンジェイ・ズラウスキ『狂気の愛』。この映画で主演したソフィー・マルソーとズラウスキは結婚している。ソフィー・マルソーは大根だが、この映画の面白さはそんなところにあるのではない。徹底したアナーキーとか、徹底した破壊とか、破壊しても破壊してもし尽くせない哀しさとか、絶望すればするほど深まる愛とか、が存在してしまうことだ。



狂気の愛

二つ目がレオス・カラックス『ポンヌフの恋人』。カラックスでは『ボーイミーツガール』のような小品もいいが、『ポンヌフ』のような馬鹿げた大作が彼らしい。何十億円かかけたポンヌフのセット、廃棄するならオレにくれ、と思っていた。




ポンヌフの恋人〈無修正版〉

三つ目はホウシャオシェン『恋恋風塵』。『非情城市』『戯夢人生』などもいいのだが、最初に見たときの衝撃が忘れられないこの作品をあげておきたい。はじめてみたとき、始めてみる台湾の風景なのに、懐かしくて泣きそうになった。



恋恋風塵

四つ目は斉藤耕一、というより高橋洋子主演の『旅の重さ』。中学生のとき、テレビで見たこの映画の衝撃は今でも忘れられない。吉田拓郎の主題歌「今日までそして明日から」もこの映画で忘れられなくなった。今でも衝動的に、四国八十八箇所巡りをしたいと思うときがあるが、中学生のときに刻印された何かだ。



旅の重さ

五つ目はタルコフスキー『ノスタルジア』。何も言うことはない、とにかく美しい。ドミツィアナ・ジョルダーノはまるで『ヴィーナスの誕生』のヴィーナスだ。



ノスタルジア

六つ目はフェデリコ・フェリーニ『甘い生活』。フェリーニは全部いいが、一番好きなのが『甘い生活』だ。マストロヤンニのかっこよさと言ったら。最初のリオデジャネイロのキリストみたいなキリスト像を運ぶ飛行機(ヘリだっけ?)から最後の浜辺に打ち上げられたエイの不気味な映像まで、一から十まですべていい。



甘い生活

最後に一つ、ハリウッド作品を。エイドリアン・ライン『ナインハーフ』。究極の恋愛。あるいは恋愛の究極。



ナインハーフ

一応各国一つずつ見たいな感じで挙げてみた。ズラウスキはポーランドということにしておこう。でもけっきょくフランス映画が好きなんだ、ということになってしまいそうではある。

しかし見事に80年代に集中している。『甘い生活』も見たのは80年代だ。90年代以降映画を見ていないというのが、私にかけられた何かの呪縛だったのだろう。縛めは少しずつほどけて来ているようには思うのだが。

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by Luke Peterson

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