大好きだと断言する

Posted at 07/05/10

『イタリア民話集』。昨日読んだところは飲んだくれの宿無しの船乗りや年老いた乳母には知恵があるということが書かれている。『フランス幻想民話集』。領主は残忍だということが書かれている。それが美しく洒落たものになっている。


フランス妖精民話集(電子ブック)

イタリア民話集 上 (1) 岩波書店

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大好きなものを大好きだ、と断言すること。それによって自分にも人にも、その人の人間がわかる。私が大好きだ、と断言できるもの。アンジェイ・ズラウスキ『狂気の愛』。この作品には強くインスパイヤされた。

狂気の愛

ジェネオン エンタテインメント

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大好きだ、ということがただ好きだ、ということと違うのは、そこに自分が越えられない、近づけない何か圧倒的なものを感じるかどうか、というところにあるのだろう。その距離感の中から、何かが生まれる。大好きなものを持つのは大事なことだ。

『狂気の愛』はしかし、少し前の自分(20年前の自分)がびんびん受け取ったもの。今の自分が何を大好きと感じるのか、さぼっているのでよくわからない。こういうことをサボっているから、自分がわからなくなるのだ、ということにきのう気がついた。

自分をインスパイヤするものと、自分の作品のことばかりを考えること。

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これは、アート系の話ばかりではない。投資家なら、自分をインスパイヤする会社や国をみつけること。販売業なら自分をインスパイヤする商品をみつけること。そしてその商品と、自分の売り方のことばかりを考えること。

自分をインスパイヤするものを常に真剣に探し、それと向き合わなければ、人間は枯れていくばかりだ。

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by Luke Peterson

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