北村和夫さん

Posted at 07/05/07

文学座の北村和夫さんが亡くなった、という。どういう俳優だったのか、あまりピンと来なかったので特に感慨はなかったのだが、テレビで顔を見てこの人どこかで見た、と思った。ちょっとネットで調べて、確実に私が見ている作品が二つ。

ひとつは井伏鱒二原作の『黒い雨』。田中好子が好演している、原爆の黒い雨を浴びた主人公の叔父の役。この映画は1989年の作品なのに白黒で、印象に残った。しかし覚えているのは田中好子だけだ。

黒い雨 デジタルニューマスター版

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もうひとつは、びっくりしたのだが、『セーラー服と機関銃』。アマゾンのレビューなど読んでみると、要するに目高組(薬師丸ひろ子が組長になってしまう)と敵対する組長の役だったようだ。さすがにそのあたりはおぼえとらんな。渡瀬恒彦、風祭ゆき、そして三國連太郎と綺羅星のごとく並んでると、北村和夫はさすがに地味だ。私はこの映画は3回見てるんだけどな。

セーラー服と機関銃

角川エンタテインメント

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北村は文学座なので、別役実の作品にも出ていると思うのだが、私が観たのはどうもなさそうだ。別役でほかに何か出てないかと思いつくのを検索してみたが、全然見当違い。でもNHKの「ドラマ人間模様」の一作『愛を病む』という別役作品を2ちゃんねるで見つけ出した。「夕陽よ沈まないで」という主題歌(紙ふうせん)が印象的。不登校の少女の両親を愛川欣也と市原悦子が演じていた。これは高3のとき(1980)に見た作品だ。

やっぱりあまり接点がなく、あってもあんまり覚えていない。それにしても組長か…でもこういう人が日本の演劇や映画を支えてきた人なんだよなと思う。ご冥福をお祈りしたい。

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by Luke Peterson

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