書くための熱/『ヒット商品を最初に買う人たち』:それは女子高生でもマニアでもない
Posted at 07/04/09
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日記というのはどうも書くタイミングがあるようで、タイミングを外すと忘れてしまうし、書こうという熱のようなものが冷めてしまう。思い出して書けばよいようなものだが、というか本来日記というのはそういうものなんだろうけど、「日記を書く」ことのうち「日記」であることに意味があるのか「書く」ことに意味があるのかといえば私の場合は間違いなく後者なので、「書く」ということへの「熱」とか「現場性」とか「回想性」とかそういうもろもろのことにこだわってしまう。書くということが何の抵抗もなくできるときと、なにか大きな壁があってそれが乗り越えるための力を必要とするときがあって、それは私自身にとって書くということが生きるということととても深いつながりがあるからかもしれない。
こういう一見日記とは何の関係のないことを書くのは、書こう書こうと思っているうちにぐずぐずしてしまってよけいなことをどんどん考えて身動きが取れなくなっていく、そういう微妙なダメさに遭遇したときにそのダメさについて考えることを起爆剤に自分の熱を取り戻すというこう書いてみれば実に高度な自己発奮策なのである、って書いているうちに笑ってしまうが、別にどういうことではなくて、書くという行為の中にはそれ自体にエンドルフィンじゃなかったアドレナリンを発生させる何かがあるのだと思う。どうしてもついつい書き続けすぎてしまうのが私の一般的な傾向だが、指先の動きにアドレナリン分泌のスイッチがあるに違いないと思う。筆記用具で書いていてもそういうことはあるが、パソコンのキーボードで打っていることがアドレナリンを分泌させるのは、キーを押すことで目の前の表示が変わり、その指に感じる圧力と目に映る刺激とがうまくマッチすると嬉しくなるということかもしれない。実に意味があるんだかないんだか分からないことを書いているが、意味があるかないかわからない微妙なものというのが真の創作なのかもしれないという気もしないでもないかもしれない。
一昨日のことはもうあまり思い出せないが、日本橋に出かけて丸善で本を物色したあと、日本橋と八重洲の街を歩いて八重洲ブックセンターに行って、『Webデザインノート』の1号を買ったことは覚えている。中二階のティファニーでまた外を眺めながらこの本に目を通していたが、2号の方が面白かったな。ちょっと自分にとってのインパクトはあまりない。中田英寿のサイトとかデスノートのサイトなどが取り上げられているのでそういうものに興味がある人にはいいかもしれない。

Webデザインノート 01
昨日は朝からいろいろ作業をしたり投票に近くの小学校に出かけたりしていたが、10時から集合住宅の自治会の役員会の顔合わせがあり出席。回り持ちなので一応出ることにした。相当気が進まなかったのだが、出てみたら案外ちゃんとしていてあまり悪い気はしなかった。こういう組織というのは学校教師時代のPTAの悪印象(女の人ばかりの妙な親睦意識とでもいうか)が強くて、どうにもダメなのだが、自治会は男の役員も多く、仕事という雰囲気が強くてそのあたりは気が楽な感じがした。無断で欠席した人も何人もいたようだし、自治会の総会のときなど欠席するだけでなく書面による投票もしない人が多くて大変だという話には少し驚いた。顔を出すのは面倒だが、書面くらい自治会のポストに入れに行けばいいだけだし、そんなこともしない人が半数近くいるというのは驚きだ。しかし考えてみれば選挙の投票率だって5割そこそこなんだし、そういうものかもしれない。
そのあと何だか気が抜けて、友人と電話で話したりウェブをいじったりしていたが日記を書く気にならなかったのは不思議。クリエイティブな気持ちがものすごく後退する時というのは実際ある。
4時頃出かけて神保町にでもいこうと思ったのだが、まず上杉謙信について図書館にどれくらい本があるか見ようと思って東陽図書館に行き、結局小松重男『聖将上杉謙信』(毎日新聞社、1997)と安藤英男『頼山陽 日本外史』(近藤出版社、1997)を借りる。『聖将…』は多分だいたい史実に基づいた歴史小説という感じで、今ちょっとそういうものを読みたい感じがある。子供のころ、いちばん読んだ歴史の本というのは基本的にそういうものだった。『日本外史』は前から読みたいと思っていたが、まあ解説本としては分かりやすい感じで、いいと思う。
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単行本を二冊も借りてしまったのでそのまま鞄もなしに裸で持ったまま地下鉄で都心に出るのもなんだなと思い一度西友に寄って帰宅。おなかが空いてきて早めの夕食。やっているうちにぐずぐずして再度出かけて神保町に着いたのはもう8時前になっていた。行ったらもう三省堂はすぐ閉店、ほかの書店もシャッターを下ろしているので御茶ノ水に回るが、丸善ももう閉店していた。仕方ないので長大なエスカレーターを降りて千代田線に乗る。何だか昔付き合っていた女の人のことを思い出してしまって、ちょっと感傷的な気分になった。出会うタイミングが遅すぎたからどうにもならなかったけど、本当はその人と一番合っていたかも知れないとか。そういう人とまた出会うことができればいいのだけど、そればっかりは分からない。
大手町で降りて、街を歩き、オアゾの丸善に。ここは9時までなのでゆっくり本が見られた。森行生『ヒット商品を最初に買う人たち』(ソフトバンク新書、2007)と内田広由紀『Webデザインのためのデジカメ基礎講座』(視覚デザイン研究所、2002)を買う。タント・マリーでケーキを買って帰る。
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帰ってきて缶チューハイを飲みながらラジオを録音し、勢いで日記も更新。
『ヒット商品を…』はマーケティングにおけるイノベータ理論の話。「ヒット商品を作り出す層は誰か」という話で、よく女子高生がそうだとか、マニアがそうだとか言われるけど、そういう場合もあるけれども必ずしもそうではない、という話が面白かった。まだ読みかけだけど、つまりは「あたらし物好き」で「いい」と思ったらすぐ買ってしまい、またその商品のよさをこだわりなく人に教えてあげる人たちこそが「イノベータ」になるのだ、という話が面白かった。女子高生は自動車のイノベータにはなれないし、マニアはこだわりすぎて商品知識などに対するプライドが高く、一般の人のわからない言葉を使うことに快感を感じるのでイノベータにはならないという話が説得力があった。マズローの欲求充足の5段階のうち、マニアは「尊厳の欲求」が強い、つまり相手を自己の知識によって屈服させようというような意識が強いが、イノベータは「自己実現の要求」によって行動するから、こだわりがない、というような話が面白い。まさかマズローが出てくるとは思わなかったが、考えてみればマーケティングというのは心理学と不即不離な関係があるんだよなと思う。今までそういうことを考えたこともなかったが、この本を読んで「マーケティング、あるいはマーケティング理論って面白いな」と思った。しばらくそっちの本にも間口を広げてみようと思う。
『デジカメ基礎講座』の方はまだ目を通していないが、最近ブログのデザインを変えてみて、改めて写真の力の大きさに驚いているので、「デザインのための写真」についてちょっと勉強してみようと思ったのだ。最近デザイン系のものにも関心が強いな。
書こうと思っていたネタはほかにもいくつかあるのだが、とりあえずはこのへんで。
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