バランスシート不況/ジャパン・アヴァンギャルド/うっかり鉄道模型に

Posted at 07/02/06 Trackback(1)»

昨日。何やらかんやらやっているうちに時間はどんどん過ぎていく。運転中の車から外を見ている感じ。自動車を止めて今いる位置を確認したいと何度も思いつつ、なかなか止められないという状態だ。走らなければどこにも行き着かないことは確かだが、現在位置を確認しないであてずっぽうで走っていても変なところにでてしまう。

昼前に友人から電話がかかってきて長電話。懸案がいくつか解決したようで機嫌が良くのんびりしていた。大慶大慶。そういう時人が話し込みたくなるのは分かるのだけど、昨日はこちらもゆっくりはしていられなかったのでそこそこで切る。とはいっても2時間は話したが。

昼食を済ませて銀行と郵便局で用事を済ませ、新宿に出かける。最近家にいる時間はやることがありすぎて本を読めないので電車に乗っている時間がかなり貴重な読書時間だ。リチャード・クー『「陰」と「陽」の経済学』を読み進める。谷垣元財務相が総裁選で提起した消費税の福祉目的税化を評価していてへえと思う。「消費税=福祉」と国民が認識することによって福祉政策の総量と消費税の税率についてバーターして考える思考が国民に定着することの意義を説く。このくらいの負担感でこのくらいの受益、ということだろう。道路特定財源の一般財源化については反対している。アジア諸国の中でも日本の道路整備は遅れていて、その陸運コストの高さが国際競争力に悪影響を及ぼしているというのだ。それについては知らなかったのでへえと思った。中国より整備が遅れてるって、本当だろうか、と思ってしまうけど。

「陰」と「陽」の経済学―我々はどのような不況と戦ってきたのか

東洋経済新報社

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「バランスシート不況」というコンセプトの説明が90年代不況の原因解明とともにもうひとつの大きなこの本の主目的なのだが、それを1930年代アメリカの大不況の実例を挙げて説明している。フリードマンなどの金融政策万能論の批判が目的なのだが、フリードマン自身が自分の理論にあわない現場の報告・提案に対し「無能」だの何だのとレッテルを貼って切って捨てているということを知り、なるほど経済学のケンカ腰というのは御大の時代からずっとそうなのだということを知る。あるいは極めてアメリカ的な学問ということか。クーの理論はケインジアン、新古典派双方の批判になるからかなりもまれることになると思うが、基本的に説得力があるし正しいと思う。経済学の教科書を否定することはなかなか大変ではあるが、実績によって証明していくしかないんだろう。アメリカ人は懲りないと分からない、というのはまあその通りだよなあとはおもうが、イラク戦争などを見るにつけても面倒な人たちだなあとは思う。

新宿三丁目で降りて紀伊国屋書店へ。いろいろ物色したが、そのときは買わず。カフェユイットに行ったら満席で、少し待たされた。4時頃だったが、月曜なのに混んでるんだなと思う。もう少し早い時間に行けばよかったな。本を読みつつまって案内されて席についてアールグレーを頼み、本棚にある本を読みまくる。

ジャパン・アヴァンギャルド アングラ演劇傑作ポスター100

PARCO出版

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↑この本がとても面白かった。状況劇場のポスターは『唐組』という本で昔みたことがあったけれど、天井桟敷や黒テント、自由劇場などのはあんまり集中して見たことがなかった。なんだか芝居にのめりこんでいた時代のことが思い出されて非常に懐かしい。横尾忠則などがいいなと思うのはもちろんだが、合田佐和子や篠原勝之の作品のよさを再認識した。そのあと『アデン湾の鳥類』だの『地平線』などの良く知らない1950年代の英語の本をいくつかぱらぱら読んだが何だか面白いものばかり。この喫茶店のコンセプトは実に面白いな。いつもこんでいるから2号店をどこかに出してくれないかなとは思うが。

充実した気分で外に出て、さてどうしようかと思ったら目の前に「鉄道模型」の文字。そういえば子供のころは夢だった。『さくらや新宿東口ホビー館』。こんなものがここにあるとははじめて認識した。さてどんな世界だろうとわくわく。二階のプラモデル・ラジコン・フィギュアの世界に圧倒される。昔はこういうマイナーなものが大手家電量販店に取り上げられるなんて思いもしなかった。三階が鉄道模型。すごい趣味の世界だ。しかし子供のころは夢だったものが、実は手に届く値段で気軽に手に入るということが分かり、激しく趣味心を刺激される。1万数千円でとりあえずNゲージを走らせられるのか…余裕が出たら手に入れたいものだ。なんかこういう世界が商業化されているのは敷居が低くなっていいと思う反面、敷居が低くなって面白くないという両面がある。鉄道ファン精神の強い人はなおのことそうだろう。

ふと思いついて紀伊国屋に戻り、YOUCHAN『こんなサイトはいかがでしょう』(ソフトバンク・クリエイティブ、2007)を買う。普段行かない書店なのでどこにあるのかなかなか見つけられなかったが、インターネット読み物というコーナーにあった。返ってから読んでみると予想通り面白い本で、太田蛍一のサイトなどを紹介している。かわいいイラストにだまされてはいけない、この本は相当面白そうだ。

こんなサイトはいかがでしょう

ソフトバンク クリエイティブ

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紀伊国屋を出てしばらく歩こうと思い新宿御苑前まで新宿通りを行く。しかし何というか、「どこまで行っても新宿」なので驚いた。先日は中野坂上が新宿化していて驚いたけど、御苑前まで新宿テイストが続いているのは、昔っからそうだっけ?と思う。四谷三丁目くらいまで歩いてみても良かったが、御苑前で地下鉄に乗り、地元の駅まで行く。料金は変わらなかった。夕食を買って帰宅。

夕食を済ませてからちょっと体調が悪いなと思ったが、仕事でやらなければならないことがあるので何とかやってしまおうとやりだしてみたら2時間くらいで片付きメールに添付して送信!で済んだので一安心。

おそくなってしまったが、熱が残っていて夜はまたアマゾンのインスタントストア作りにはまる。右の欄が増殖しているのでお分かりだと思うが、特に『面白そうだな、読みたいな、の本棚』に唐十郎や寺山修司を追加しだしたら切りがなくなってしまった。太田蛍一から戸川純に行って玉姫伝説というのも作ってしまったし。このへんが出てくるとシーナ&ロケッツとかYMOのものもつくりたくなるし、原マスミとかそういうのもつくってみたくなる。こういうものに対する志向は実は相変わらず強いんだなと再認識してしまった。

こんなことに熱中していて気がついたらステンレスのヤカンが空焚きになっていて、底が真っ赤になってまるで刀鍛冶の打ってる鉄のような色になっていて慌てた。火は怖いね気をつけないと。

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