ものをやっている人の文章

Posted at 07/01/25

昨日。朝から会計関係の仕事があって少し頭を使う。その後はウェブ関係の作業をしたり本を読んだり。中村明一『「密息」で身体が変わる』読了。面白かった。息を吸うときも吐くときもした腹を膨らませているという感じが最初はよくわからなかったが、以前芝居の稽古でやっていたときの発声練習法の中にヒントになるものがあり、なるほどこういう感じかと理解する。ただまだ当たり前だが体得したという感じではない。しかし良し悪しはよくわからないが身体が変化しているという感じもあり、ちょっと観察していこうという感じ。

「密息」で身体が変わる

新潮社

このアイテムの詳細を見る

本として読んだ感想でいうと、『金もち父さん』シリーズもそうなのだが、私が普段読んでいるような「ものを考えている人」の文章でなく、「ものをやっている人」の文章という感じ。つまり実践が先にあってそれを文章にしているということで、逆にいえば書く/読むということで完結しない開かれた構造になっている。なんと言うかよけいな力が入っていないということだろうか。それだけにつかみどころのない感じもしてしまうが、そのほうがこの呼吸法というものを語るには向いているような気もする。

数日前に見掛けは似ていても街を歩いている中国人は雰囲気でわかる、日本人はよけいなオーラを出さない、ということを書いたが、それを生命力の衰えのように解釈していたのだけど、この本ではそうではなくて「密息」につながる呼吸の違いとして説明しているところがあって、そうかもしれないなと思った。確かに日本人の呼吸法は中国人の呼吸法とは違う。中国人はどちらかというとヨーロッパ人並の腹式呼吸である人が多いような気がする。それは生活様式(椅子に座るなど)がもともとヨーロッパと共通する部分が多いからだろう。日本では畳の間でなくても打ち解けてくると床に座って車座、という感じになると著者は書いているが、そういう民族的な身体の記憶や文化の力というのは大きいのだなと思う。逆にアメリカ化された日系人は代が下るに連れて腹式呼吸的な発声になっているという観察も、私の実感に近い。

読了後キヨサキ『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント』を読み始めている。何冊読んでもいろいろな局面によっていろいろ語るところがあるのが面白いなと思う。ビジネスをやっている人にはあたりまえのことなんだろうけど、私などにとってはまさに知らない世界に入り込んだ感じで非常にわくわくする感じがある。

金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント

筑摩書房

このアイテムの詳細を見る

夜の仕事もそれなりに忙しく。夜は何冊か本を読もうとしたが続かず、12時過ぎに就寝。今朝は6時過ぎに目が覚めて久しぶりに『バロックの森』を聴いたが、窓は凍っていて寒い朝だ。空は青い。朝ネットにつなげなかったため内容の割に遅い更新になった。

月別アーカイブ

Powered by Movable Type

Template by MTテンプレートDB

Supported by Movable Type入門

Title background photography
by Luke Peterson

スポンサードリンク













ブログパーツ
total
since 13/04/2009
today
yesterday