『極楽寺殿御消息』/安倍首相は地味な天才/石川賢の遺作

Posted at 06/12/14

昨日。昼前から松本に出かける。はじめは曇っていたが、だんだん雨が降ってきた。久しぶりに体を見てもらい、首筋の力が抜けないのが不調の原因だと言われる。だいぶ楽にはなったが、私の場合、首筋にはいろいろな原因で力が入るので、それを上手に抜けるようにしなければならないなあ、と思う。

サンマルクで昼食。焼きたてのパンがいろいろな種類食べられるので、ここに行くのは楽しみだ。ただいつも込んでいて時間がかかるのが難点。すぐに戻って来られると思っていたのに、結局仕事ぎりぎりの時間になってしまい、PCなどを職場に持っていけなかったので、昨日はほとんどアクセスできなかった。まあそれはそれでよし。

仕事はけっこう忙しかった。いろいろはじめてやることもあり、少し考えながら片付けていく。そういうこともあった方が面白い。

本は、職場に置いてあった山本七平『日本人とは何か』をだいぶ読んだのだが、これはかなり面白い。東京に戻ったときに探してみようかと思う。特に鎌倉時代の御家人、北條泰時の弟の重時が書いた『極楽寺殿御消息』という文書が紹介されていて、これがものすごく面白かった。女性は心の深いものだから言うことをちゃんと聞いて尊重しろとか、鎌倉時代の武士のそういう感覚がなんだか微笑ましくて笑ってしまう感じがする。重時という人物に改めて興味を持った。

夜は『報道ステーション』を少しみる。タウンミーティング問題で安倍首相が3ヶ月間給料返上し、けじめをつけると言っていた。なるほどこのあたりの措置の仕方は老獪だ。安倍首相は顔が見えないというけれども、逆にいえば文句をつけにくい政治的処置をするのがとても上手くて、みんな丸め込まれていってしまうというところがあるからだと思う。給料3か月分といえば首相になってからの全額ということだ。もちろん責任者をきちんと追及して処罰しろといえば言えるが最終的な責任者は官房長官ないし首相であるわけで、自らの減俸によって措置をつけるというのはまあ誰にでもできるというわけではない。えらそうなことを言っている政治評論家や学者などにしろ、あるいは新聞記者やジャーナリスト、テレビ司会者にいたるまで、自分に責任の一端があるような問題で3か月分の給料をすべて返上する、などといった人は聞いたことがない。結局文句をつけても仕方がない、微妙な線を打ち出してみなが戸惑っているうちに事態を進行させてしまうというのが彼の政治手法の本質なのだろう。それを政治センスといえば、小泉首相のやり方とは全く異質だが、相当なセンスのある政治家だということが出来る。

これは以前明石家さんまが女性問題か何かの記者会見で追及されたとき、ボールペンを持って「いい質問をした人にはこれを差し上げます」といったらみんな黙ってしまった、というのと似ている。マニュアルにないことをやられるとどう対処したらいいかわからない、という人間が溢れているために、戦略を立て直そうとしている間にどんどん事態を進めるというタイプは現代の政治家に必要な資質なのだろう。そういう意味では安倍首相はある意味で天才かもしれない。小泉前首相と違って地味な天才ではあるが。

***

朝起きていろいろやっていたら時間がどんどん経過した。水道代を払いに行ったついでに『コミック乱TWINS』と『SUPER JUMP』を買う。今回はどちらも充実している感じ。『乱』では先月亡くなった石川賢の遺作となった『五右衛門』が掲載されていた。驚きながらそれを読み終えると最後に編集部の謹告があり、ペン入れまで石川自身が行った原稿が遺品として残り、それをアシスタントたちが指示どおりに仕上げたのだという。だから石川自身が最後のチェックをしていない。話の展開も、これからもっと面白くなりそうな新しい登場人物が出てきていて、このストーリーを持ったまま冥府に赴いてしまったというのは殺生だと思う。手塚治虫の遺作となった『ルードビッヒ・B』の時も思ったが、この作品のこの先がもう読むことが出来ない、というのはなんだか不思議の念にとらわれる。改めて石川賢氏のご冥福をお祈りしたい。

『乱TWINS』ではそのほか、「真田十勇士」が最終回、「天涯の武士」ももうすぐ終わる。入れ替わりの時期か。今後の時代劇マンガにどのような展開があるか。

『SUPER JUMP』では「王様の仕立て屋」が佳境に入っている。今まで何度も出てきたが主人公織部と接点のなかったベリーニ伯のスーツをついに仕立てることになり、今までと違って非常にオーソドックスなスーツ作りをはじめている。ベリーニ伯と織部の亡くなった師匠、マリオ・サントリニとの行きがかりも明らかにされ、どんどん期待が高まってきた。作者コメントを見ると作中には常にどてらを着て炬燵に入った姿で登場する作者の大河原がついに銀座でスーツのオーダーをしたとのこと。気合の入り方が見て取れる。こういう作家のこういう作品はほんとうに期待が持てていいなあ。毎週楽しみになりそうだ。

その他『バーテンダー』『銀のアンカー』『バンパイア』『リングにかけろ2』『NEWSMAN』『美少女いんぱら!』『なっちゃん』などなど、どれもとても面白い。今号は買いだ。


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