ビッグプレーが流れを変える/清原の逆転サヨナラ満塁ホームラン

Posted at 06/05/28

きのうは昼も長電話、夜も長電話。今朝は寝ていたら、8時過ぎに中学時代の同級生から電話がかかってきてまた電話。よく電話のかかってくる土日だ。金曜日からなんだか奇妙な疲れが抜けず、ちょっと困っているのだが、それは多分ある意味結構実存的なものなので仕方ないというか自分の中で新しい状況に適合した姿勢のようなものが自然に形成されてくるのを待つしかないという感じ。まあそれまではやるべきことをやるだけという感じ。

昨日はNHKでロッテ巨人戦をやっていた。巨人のメンバーもよく見てみれば西武・ダイエーから来た工藤、ロッテから来た李、小坂、ダイエーから来た小久保とパリーグ出身者が重要なポジションを占め、一昔前とは様変わりした感じ。試合はがっぷりよつだったが、ベニーのエラーが「想定済み」で全然動じないロッテに比べると、巨人のほうはやや焦りがある感じがした。10回表のノーアウト1塁(走者西岡)で根元にヒットエンドランをやらせ的中(ノーアウト13塁)させたのは驚いた(普通はバントでワンアウト2塁が鉄則だ)が、バレンタインはビッグプレーで流れを一気に引き寄せようという意図だったのだなと思う。あれが決まった時点で今日はロッテの勝ちだなと思ったが、やはり福浦の三塁線ヒット、ベニーのライト前で二点取り、小林雅で〆ていっちょ上がり、であった。こういう作戦は長嶋がよくやっていたが、原はやられたなという顔をしていたが、そういうことも思い出したんじゃないかなという気がする。アメリカ人とかが好きそうな作戦である。

まあしかし昨日のプロ野球で一番すごかったのはやはり清原の逆転サヨナラ満塁ホームランだろう。3点差の負けを一振りでひっくり返す。やはりホームランは野球の花だ。

そういえば、逆転サヨナラ満塁ホームランで思い出したのは1976年の末次だ。あの時私は中二だったが、ナイターを見るようになっていて、その日の対阪神戦は江本がすごいピッチングであわやノーヒットノーランか、という感じで2対0で負けていた(そのころは巨人ファン、関西にいたから偏屈さを発揮していたのだ)。それが9回裏、土壇場で崩れ、山本和行にスイッチし、4番王がフォアボール(敬遠だったかどうかは覚えていない)で5番末次という場面。もうテレビの中継は終わっていて、私はラジオを聞いていたのだが、ここで末次が逆転さよなら満塁ホームランを放ち、私はひどく興奮したのを覚えている。今思ってみると、あれが私がプロ野球を面白いと思い、あまり見ない時期をはさみつつも今でもずっと見ているひとつのきっかけになったんだなと思う。無理だろうなと思ったことが起きてしまう、そういう凄いドラマが現実に起こるのが野球だ、と思ったのだ。

あの日の後楽園球場ではもう巨人の負けだと思い帰ってしまった観客は結構いたと思う。みんな悔しがっただろうな。ラジオでライブで聞いて感動するんだから生で見てたらもう凄かっただろうと思うし。

多分、いろいろ好きなもの、何か理由がよくわからないけど自分の周辺にあるものというのはいろいろそういうきっかけのようなものがあるんじゃないかと思う。清原の満塁サヨナラ逆転ホームランがなければこういうことも思い出さなかったし、思い出すこともまたひとつの事件たりうるのだと思う。

雨が降っている。体調がよければ都美館のプラド美術館展に行きたいと思っていたのだが、どうしようかな…


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