『アイヴァンホー』続き/民主党の魅力のなさ

Posted at 06/04/06

今朝は澄み渡ったいい天気。昨日は雨がよく降った。しかし、昨日出来た水溜りはもう乾いている。

昨日はスコットを読む時間が長く、ソローはほとんど読まなかった。『アイヴァンホー』は読めば読むほど面白くなってくる。歴史的な風俗の描写が詳細で、最初はそこが冗長に感じたのだが、昨日読んでいた感じではむしろそこの部分がスコットの語りの手段なのだという気がしてきた。二段組500ページの小説というのは確かに長いが、それを44段に区切っているため、1段は簡単に読み切ることが出来、それがリズムになって読み進んでいける。叙述が詳細で長大である場合、ひとつの区切りを短くしてリズムを作るという手段は確かにあると思った。それにしても、豚飼いのガースというキャラクターは魅力的。現在11段に入ったところ。

ニュースはほとんど見ていないのだが、民主党の代表選は菅・小沢の対決とか。いかにも擦り切れた名詞どうしの争いで魅力ないことこの上ないが、誰が出てきてもどうにもならんことには変わりはない。元代表で一方の勢力の代表である菅と新進党以来の「大政党(笑)」の党首を目指す小沢。今までの失敗体験をどのように総括し、今度の状況にどのように挑むのか、もう少しはっきり見えてこないとただ埋没してしまう恐れもあるだろう。松下政経塾系の若手政治家の限界のようなものばかり指摘されているが、菅・小沢のような旧来型の政治家は限界がないかというともちろんそんなことはない。

自民党は「プリンス」安倍がいるからなんとなく将来が明るいイメージがあるが、民主党には期待のもてそうな政治家がいないことがイメージの悪さにつながっているのではないか。民主党が、自民党からは当選できない議員の登竜門になっているのは確かだが、新しい政治家を育てる集団になっているとはいえない、というのが最大の問題点だろう。日本型の政治では与党にならないと政治家の能力も引き出されないということはあるだろうが、新たなる政治的才能にとって魅力ある集団にならなければ、機会主義的でない新しい才能のリクルートは難しいだろう。野党であっても、左派系の政党であっても、ブレアやプロディ、あるいはシュレーダーのようなスマートな新しい政治家が出てくることはありえると思う。民主党が、そういう期待のもてる政党になってくれるといいのだが。

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