笑うムース/桜の歌を300首詠む
Posted at 05/11/15 PermaLink» Comment(0)» Trackback(0)»
昨日はどうもずっと調子が出なくて夕食の支度の途中で出かける。まず東京駅に行ってあずさ回数券を買って予約を取り、丸善で本を物色。読みかけの本が多いせいもあるが、最近新しい本を買おうと言う気になかなかならない。サッと読めて、サッとコメントを書けるような本を読んでも、あまり自分の身にならないと言うこともある。読んでいるマンガの新巻はかかさず買っているが。しかしそのせいでそろそろマンガ専用の部屋でも借りないと収まらない感じになっている。
半蔵門線で神保町へ。三省堂、東京堂と新刊のあたりを冷やかす。ブックマートの地下で鈴木光弥『丹田を創って「腹の人」になる』(小学館文庫、2003)を購入。呼吸法について書いてあるようなので読んでみたいと思う。結局それ以外買わず、日本橋に出てコレドの地下で夕食の買い物。家計簿をつけ始めたせいか強い印象が残ったが、やはり東陽町あたりのスーパーよりずっと高い。それでもレジに行列が出来る。都心暮らしの人が増えたんだろうな。九段や番町あたりより、日本橋近辺の方が暮らしやすいだろうとも思う。お手伝いさんがいれば落ち着いた旧麹町区の方が住みやすいだろうとは思うけど。
夜は食事、家事、仏独羅学習少しずつ。仕事の準備も少し。NHKの『地球ふしぎ大自然』でカナダのヘラジカ、ムースを取り上げていた。鹿っていうかなんというか、体高2メートル。なんだかすごい動物だ。泳いだり笑ったりする。笑うのは発情期にメスの尿中のフェロモンをかぎ分けるのにオスが口の中の感覚器で見分けているさまが笑っているように見えるのだそうだ。食べるのは木の小枝や水草、特にジュンサイだという。あのヌルヌルがいいのだろうか。グルメなんだか何なんだか。巨大な動物と言うのはどこかしら人間くさいところがある。ダイオウイカやシロナガスクジラやエチゼンクラゲはあまり人間くさいとは思わないが…しかしそれっぽい人間もいるかもしれないと言う気もしてくる。
小林秀雄『本居宣長』上、数年前に読み止しにしたところから読み始めたが、やはり最初から読み直した方がいい感じだと思い最初に戻る。初めて読んだときは全然読む気がしなかったお墓の描写などが今読むと鮮やかなイメージで感じられる。文章が変わったわけではない、私の中の何かが変わったのだろう。方形の地所に丸い塚を作り、墓碑には「本居宣長奥墓(おくつき)」とのみ記し、塚の上に山桜を植えろと言う指示を自ら遺言に書いている。墓も葬礼も質素にしろとした上で、山桜だけは良い物を探して植えるようにと言う指示が、いかに彼にとって山桜と言うものが大事な大事なものだったのかと言うことがよくわかる。吉野の山に遊んで歌を詠んだり、また晩年の秋の時期にうつらうつらしているころに桜のことを考え、歌を作り始めたらとうとう三百首になってしまった、というあたり、以前は読むのが苦痛で飛ばしてしまっていたのだけど、今読み直してみるとここを読まなかったらどこを読むのかと言うくらい、小林秀雄が心血を注いで書いていることがわかる。本と言うものは読むべき時期があるのだなと思う。
就寝は2時近く。朝は忙しいので6時半に起きたが、いきなり揺れた。かなり広範囲で震度3なのにそれ以上がいないと言うことは海底で起こったということだから、津波がやばいと思ったが、今のところは数十センチの範囲らしい。被害が出ないといいのだが。
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