「次は安倍晋三」か/『無敵の勝負論』/『韓国は一個の哲学である』

Posted at 05/09/13

思い立って桜井章一『無敵の勝負論』を読み返す。一読したときにはよく読み取れなかったことがたくさん印象に残り、付箋がいっぱいついた。あとでまとめてみたいと思う。

昨日は一日家にこもって仕事のまとめをする。ずいぶん頭から湯気を噴いていたようで首筋が今でも熱を持っているが、まあ何とかすっきりした。準備を過不足なくやっておいて、良い仕事にしなくては。

それでも例によって午後、日本橋に出かける。松本からの切符を1枚チケットショップで買い、東京駅で地元への回数券を買って往復の予約を済ませる。丸の内に出て丸善を物色。4階のスケジュール帳売り場ではもう来年のものを売っていた。私が今使っているクォ・ヴァディスのものももう出ていたが、ちょっとまだ9月じゃねえ、という感じも無きにしも非ず。早めに買っておいてもしばらくは引き出しの肥やしになるし。

気になっていた小倉紀蔵『韓国は一個の哲学である』(講談社現代新書)を購入。韓国が朱子学で言う理気二元論の国だ、という観点から分析してあって、色々とうなずけるところが多い。日本は原則がすぐあいまいになる国だが、韓国は原則が全然変えられなくて苦しむ国だ、という印象。日本がある意味で特殊な国民性の国だということはよく感じるし、そういう意味では韓国のほうがグローバルスタンダードに近い面もあるのだが、韓国は韓国でまた変わっている面もあり、そのあたりのことを考えるヒントにはなりそうだ。

昨日の夜のニュース番組は総選挙関係のちょっと気になるニュース、という感じのが多かったが、大体自分がチェックしていたことだったので新味はなし。ただ、自民党も民主党も党改革という面では相当大きな変動があるだろう。小泉首相も『後継者』という言葉をあんなに明確に言葉に出すということは、逆にあと1年の任期を絶対にレームダックにはならないという決意の現われと見てよいだろう。『後継者候補』を縦横に使って小泉改革体制の継続を磐石なものにしようという戦略であろうと思う。首相の権力がかつてないほど高まっているのは事実だし、そういう感じで行くのだろうと思う。

『次』は安倍晋三だと誰もが思っているが、そんなにすんなりといくものかと思う。安倍氏も相当慎重になっているし、完全に「皇太子」になってしまうと小泉首相への求心力が下がる。また、それによって生じるぎくしゃくを避けるために安倍氏があまり忠勤を励みすぎると佐藤首相末期に皇太子化した福田赳夫が結果的に次の総理を逃したように、微妙なずれを生じてしまうだろう。プリンスと目される人は正直言ってこの時期の過ごし方が一番難しい。また、未熟なまま政権を受け継いで軽量級内閣になると余計な苦労を背負い込むこともまたある。世界的にみれば安倍氏が政権をとっても別に若すぎる年齢ではないが、これからの政界の変動期の中で彼の器が磨かれ、日本を良い方向に導ける重厚なリーダーシップを獲得していただきたいものだと思う。

月別アーカイブ

Powered by Movable Type

Template by MTテンプレートDB

Supported by Movable Type入門

Title background photography
by Luke Peterson

スポンサードリンク













ブログパーツ
total
since 13/04/2009
today
yesterday