ニュー・オーリンズが無法地帯に

Posted at 05/09/02

ニュー・オーリンズではハリケーンの被害の後、略奪や発砲が相次ぎ、無法地帯になっているという。ハリケーンの被害救援のため日本も災害援助を出動させてはどうかと書いたが、既に全米から州兵が18000人も召集されているらしいし、空母の派遣も行われ、28000人体制で臨むということである。普通の災害援助ならともかく、そうした無法地帯での援助と言うのは、それこそ自衛隊でもなければ無理かもしれない。

ハリケーンの被害だけなら町の回復もそう遠くないと思っていたが、このように住民自身による町の破壊が進むと相当深刻な打撃を受けるだろう。

ニュー・オーリンズは私の行ったころでもフレンチクウォーターなどの観光地でも路地裏に一歩は入ればいつホールドアップに遭ってもおかしくないと言われていた。近郊のルイジアナで南部のプランテーションの屋敷めぐりをしようと出かけたときも、コンビニでトイレを借りようと思ったら店内には目つきの悪い黒人の若者がたむろしていて、緊張した面持ちの白人の女性店員にトイレは貸せないと断られたことがある。結局近くのレストランで借りたのだが、そこは店員も全員白人でのんびりした明るい雰囲気だった。アメリカでは差別を表立っては口に出来ないが、「あの街路は危ない」と言うような表現で地理的に差別を表現すると村上龍が言っていたけれども、実際その危険度は非常に地理的なもので、街路ひとつで全然危険度がアップすると言うのが少し不思議である。

ニュー・オーリンズの町はどうなるのだろう。

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by Luke Peterson

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