アメリカにおもちゃにされて捨てられる日本

Posted at 05/08/14

誕生日おめでとうメール等、ありがとうございました。

昨日は昼ころ町に出て佐藤卓己『八月十五日の神話』(ちくま新書)とコミック乱TWINSの新しい号を買う。八月は夏枯れという感じでどこの雑誌も面白くないことが多いが、乱TWINSもどうもそんな感じ。『八月十五日の神話』は未読。

夕刻、予約してあった切符を取りに千駄ヶ谷へ。東西線で飯田橋に出、総武線に乗り換えたころから雨が降り出し、千駄ヶ谷で降りたら土砂降りになっていた。仕方がないので駅のコンビニで400円のビニール傘を買い、窓口に走る。何とか間に合った。帰りがけレピシエの本店を探すが見つからず。どうも筋を一本間違ったようだ。そのころにはもう雨も上がっていた。

帰りは国立競技場前で大江戸線に乗る。車内が混雑していて驚いた。私が今まで乗ったときは大江戸線はいつもガラガラだったから。しかし私が麻布十番で乗り換えるまでにはだいぶ空いてきた。麻布十番の南北線への乗り換えは長い。一駅乗って六本木一丁目で降り、書原へ。色々見て回ったが結局買ったのはSAPIOの最新号のみ。南北線で溜池山王で銀座線に乗り換え、日本橋へ。COREDOの地下で何か買って帰ろうと思ったのだが、結局4階の平田牧場でとんかつとビールで乾杯。夕暮れの日本橋のビル街を見ながら飲むのも一興。SAPIOを読んでいると『本日の雑談』の7巻が出たということで帰りに丸善によって買い求める。昨日買った何冊かの本のうち、結局読了したのはこれだけだ。

小林よしのり・西部邁『本日の雑談7』(飛鳥新社)を読んで色々感想が思い浮かぶ。この号はなんだかしみじみするような感じがあった。自分とは考えが違うなと思うところも色々あるのだが、若貴騒動では貴乃花を支持するというセンスとか、根本的なところで考え方が似ているなと思うところがあった。

面白いと思ったのは、今度の常任理事国騒動で、本音ではWWⅡ戦勝国クラブ体制を壊したくないアメリカは、イラク派兵などを巡って順調な日米関係を崩したくないため反対しそうな国を探し、米国内の華人に日米安保の台湾条項を入れたのは日本だとリークし、反日を煽り、またライスが中国でそれを中国政府に告げ口して、中国を完全に反対に追いやったという推論で、これはかなり説得力があった。台湾条項を入れたのが本当に日本側なのかどうかはよくわからないが、アメリカから見て最も中国を刺激するのに適当な手段だと思っただろうというのは理解できる。日中のごちゃごちゃした歴史「問題」などはアメリカ人の理解を超えているだろうし、一番分かりやすいのは台湾問題だと考えるだろうというのは筋が通っているように思う。

ま、あめりかにとっては台湾問題も玩具のようなものだ、ということなのだろう。拉致問題などになればもう無数の問題のうちのひとつにしか過ぎないことはいうまでもない。結局アメリカ頼み外交には明らかな限界があるということを、日本人はもっとしっかり自覚すべきなのだと思う。

おもちゃにされて捨てられて…なんかすでにこういうのも、古い言い方なのか。

月別アーカイブ

Powered by Movable Type

Template by MTテンプレートDB

Supported by Movable Type入門

Title background photography
by Luke Peterson

スポンサードリンク













ブログパーツ
total
since 13/04/2009
today
yesterday