「ニッポン ファイト!」と「公明選挙ハンドブック」

Posted at 05/08/31

群馬県選管が「ニッポン ファイト!」という選挙啓発スローガンの不使用を決めたという。新党日本の応援と取られかねない、ということだが、なんだか納得のいくようないかないような。ということは恐らく、「自由で民主的な社会を!」とか「社会を民主的に!」というスローガンも選管としては使えないということになるのだろう。

実は、私の手元に公明選挙連盟編『公明選挙ハンドブック』(良書普及会、1961)という本がある。出版社の名前といい、公明党か創価学会が出している本かと思うかもしれないが、実は公明選挙連盟というのは自治省が音頭をとって作られたと思われる民間の選挙啓発団体なのである。1961年という年代からもわかるが、当時はまだ公明党は存在していない。したがって公明正大という一般的な語を使用したに過ぎないのであって、ある特定の党派を意味してはいなかったわけである。

そういうわけで、ある政党が結成されるとそれまで普通に使われていた選挙用語も使えなくなる、というのは今に始まったことではないようだ。

わずか40年前のことでも、あっという間にわからなくなってしまうものだなと思う。

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