石原慎太郎、ゴルバチョフ、安倍晋三、エリザベス2世、水島新司、ゴダール、イリナ・イヨネスコ、そしてアントニオ猪木。

Posted at 22/10/02

10月2日(日)晴れ

昨日もよく晴れていたが、今朝もよく晴れている。最低気温は11.2度なのでこの時期としては普通だと思うが、10月中にどんどん下がっていくだろうから、日差しも段々と好ましいものになっていくのだろうなと思う。

昨日は仕事が終わった後も少し元気が残っていたのだが、帰ってきてご飯を食べようとしたら炊飯器の予約スイッチを押し忘れているのに気づいた。慌ててスイッチを入れたが食べられるのは遅くなるので、とりあえずビールを飲みながら何かつまんでいようと飲み始めてから、しまった飲んだら車に乗れない、ということに気がついた。

なので結局夜どこかにいくということはできなくて、近所のコンビニまで歩いてボスのカフェオレを買ってきたりしたくらいなのだけど、歩いてみると家のあるところがいかに起伏があって、坂道を登ったり降ったりしているかが改めて認識された。

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一昨日は六代目三遊亭圓楽さん、私の印象では「楽太郎」さんが亡くなられ、昨日は「燃える闘魂」アントニオ猪木さんが亡くなった。今年はずいぶん多くの象徴的な方々が亡くなったなあという印象はあるが、安倍首相暗殺の衝撃とエリザベス女王の崩御という歴史の教科書に載りそうな事件があったためにそれらの方々の死去も記憶が飛んでいる感じがある。

死去という点では、ウクライナの戦場でウクライナ・ロシアの双方の軍人・兵士たち、また民間人たちが数万の単位で亡くなっているわけで、21世紀になっても起こるとは思えなかったヨーロッパの大国同士の戦争が大きな悪夢のようなものだなと思う。2019年以来、新型コロナで亡くなる人も世界中で累計600万人を超えたようで、これは戦時中の日本人の死亡数の倍近い人数になっている。改めて死は生きている人間から遠くないところにあるということを考えさせられる状況が続いているなと思う。

そこで昨日は、今年物故した方々で自分がある程度知っている方々をリストアップして死亡日順にTwitterでツイートしてみたのだが、今朝は分野にわけてもう一度振り返ってみようと思う。

まず、国王・政治指導者等。海部俊樹元首相、石原慎太郎元東京都知事、ジリノフスキー元ロシア自由民主党党首、安倍晋三元首相、藤井裕久元蔵相、フィデル・ラモス元フィリピン大統領、アルカイダ指導者のザワヒリ、ゴルバチョフ元ソ連大統領、英国女王エリザベス2世、石井一元自治大臣が挙げられる。

どこに評価軸を置くかによって誰が重要かは変わってくるけれども、日本にとっては安倍元首相の暗殺は当然ながら、石原慎太郎元東京都知事の死去も大きな出来事だっただろう。世界的に見れば冷戦終結のある意味での立役者・ゴルバチョフがロシアによるウクライナ侵攻の年に亡くなったのはある意味象徴的だ。ソ連が2度目の滅亡を迎え、永久に地上から消え去ることになった、という印象が強い。ロシア右翼の代表的な政治家だったジリノフスキーの死去も、右翼保守派も新たな段階を迎えているように思われるロシアにとっては象徴的な死去かもしれない。またいうまでもなくエリザベス女王の死去は世界中で大きく取り上げられ、イギリスとイギリス連邦の存在感を改めて世界に示した。

あと、どこにも分類しようがないが秋葉原通り魔殺人事件の加藤智大死刑囚の死刑も今年執行された。

次にマンガ家。私はマンガを読むので、今年は実に多くの方が亡くなった印象がある。自分が読んでいた人が中心なので押さえていない人も多いと思うし、私自身も見落としがある気はするのだが、とりあえずあげてみたい。

野球マンガで数々のヒットを飛ばした水島新司さん。代表作は「ドカベン」と言われるだろうけど、私がずっと読んでいたのは「あぶさん」だった。ただマガジンで連載していた「野球狂の詩」がある意味代表作である気もする。本当にたくさんの作品を描いていた。ジャンプで「トイレット博士」を連載していたとりいかずよしさん、「臨兵闘者皆陣列在前」といういわゆる「九字」はこのマンガで覚えた。山本夜羽音さん。主にTwitterで発言しか知らないのだけど、独特の存在感があった。

我孫子素雄=藤子不二雄Aさん。言わずと知れた大ヒットメーカーの片割れだけど、彼のよく知られている作品は「忍者ハットリくん」「笑ゥせぇるすまん」だろうか。私がよく読んだものとしては「プロゴルファー猿」「魔太郎が来る!」などがある。村生ミオさん。私はあまり読んでいないが、「胸騒ぎの放課後」が有名だろうか。晩年は原作が多く、週刊漫画タイムズで「つぐなう肌」などを読んでいた。「750ライダー」の石井いさみさん。今思い出してみると、私が中学生の頃まんがを二人で描いていた(そんなことは久しぶりに思い出したが)友達の先輩が石井さんのアシスタントをしていた気がする。

芸能関係では漫談家の松鶴家千とせさん。「わかるかな?わかんねえだろうなあ」。西郷輝彦さん。御三家の一人、「星のフラメンコ」。宝田明さん。初代「ゴジラ」の主人公で記憶しているが、ミュージカルの舞台にも多く立たれていた印象がある。上島竜兵さん。ダチョウ倶楽部のリアクション担当という印象。ギリシャの電子音楽家ヴァンゲリス。一般には「炎のランナー」「ブレードランナー」の音楽で有名だろうか。歌舞伎俳優六代目澤村田之助さん。私がよく見たのは三代目市川猿之助一座で年嵩の女性を演じていることが多かった。歌手・葛城ユキさん。やはり「ボヘミアン」が印象に残る。演出家・ピーター・ブルック。シェークスピア演出、私がみた「テンペスト」の演出は彼だった記憶がある。

歌手・山本コ—タローさん。「岬めぐり」の印象が強いが、「朝まで生テレビ」で大島渚監督に「山本さんは戦後民主主義の申し子だなあ」と言われていたことが記憶に残っている。女優・島田陽子さん。「砂の器」で加藤剛演じる犯人のピアニストの愛人役が印象に残っている。オリビア・ニュートン=ジョン。オーストラリアの歌手、「ジョリーン」や「カントリーロード」を聴いた。古谷一行さん。竹中直人主演の「秀吉」で竹中半兵衛を演じていたのは見ている。ジャン・リュック・ゴダール。ヌーヴェルヴァーグの騎手、「勝手にしやがれ」の印象が強いが、安楽死を選択したことでも話題になった。そして9月30日に亡くなった六代目三遊亭圓楽さん。やはり一番印象が強いのは「笑点」だろうか。松村雄策さん、柳生博さんも今年亡くなった。

以下分野別に列挙するけれども、スポーツ関係ではイビチャ・オシム元サッカー日本代表監督。若三杉のなで出世した二代目若乃花関。そして10月1日に亡くなった「燃える闘魂」アントニオ猪木さん。

作家では「苦役列車」の西村賢太さん、「縮み志向の日本人」の李御寧さん、列車ミステリーの西村京太郎さん、「キツネ目の男」で知られた宮崎学さん、仏教関係の著作の多いひろさちやさん、詩人の金芝河さん、戦争関係の著作の多かった早乙女勝元さん、コラムニストの小田嶋隆さん、詩人の鈴木志郎康さん、ノンフィクションの佐野眞一さん。ジャーナリストの轡田隆史さん。

学者では社会学の見田宗介さん。ゼミを受講した。国際政治学者の中山俊宏さん。ウクライナ関連でテレビで見かけていたのに急死されたのが衝撃的だった。武者小路公秀さん。武者小路実篤の甥にあたり、北朝鮮関係で活動していた印象が残る。そのほか、犯罪精神医学の福島章さん、「患者よ、ガンと戦うな」の近藤誠さんなどやはりテレビに出ていた人が印象に残っている。

アート関係では写真家の白川義員さんとイリナ・イヨネスコ。イヨネスコの写真集は持っている。ファッション関係では服飾評論家の市田ひろみさん、デザイナーの三宅一生さんと森英恵さん。経営者ではイオン創業者の小嶋千鶴子さん、ソニーの出井伸之さん、京セラの稲盛和夫さん。

こうして分類してみても、各分野の大物が次々に世をさった印象がある。ご冥福をお祈りしたい。


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by Luke Peterson

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