瞬断／筆に随って書く

7月30日（土）晴れ

このところ連日、日中は酷暑で夕方から土砂降り、９時過ぎには止む、というような天気が毎日続いている。一昨日の夜は豪雨で雷もかなり鳴っていたが、昨日はそれほどではなかった。ただ、職場でインターネットが繋がらなくなっていて、自分でわかることをやってみたのだがどうにもならず、いつもパソコン関係を見てもらっている人に来てもらってようやく復旧した。モデムとルーターとWi-Fiの発信機と、それぞれ再起動したらなんとかなったので、次回以降なるべく手を煩わさないでできるようにしたいと思うのだが、こういうことは今は覚えていてもまた忘れてしまう可能性が強いのでブログに備忘として書いておきたいと思う。原因は落雷による電源の瞬断だったのではないか、というのがその人の見立てだった。

いろいろやることが多くて日程も込み込みになってきているので、今朝はなるべくゆっくりしようと思って普段やらないことなどやったりしているのだけど、そうなると普段は忘れていた問題点とかが掘り返されて出てきたりして、なかなか「ゆっくりとする」という理想には程遠い。いろいろ普段あまり考えないようにしていることを思い出したりもして、思い出しては考えてしまったりするのはまたそれも困る。

ものを考えたり本を読んだりマンガを読んだりするのもいろいろな方面があって幅広いのだが、実務的なことも仕事内容や経営のこと、庶務的なアレを買わなきゃ見たいなこと、またお中元をどうするかなどもあり、家の中の家事的なことも何か食べるものあったっけという思考からクリーニングに何を出すかとか、あの部屋をどう片付けるかみたいなこともあったり、家の周りのことも庭のことや畑のこと、曽祖父の代からある古い小屋まわりのこと、父が立てたプレハブの書庫、などなど考えたり作業を始めたりすると本当にキリがないが、自分の仕事のこと、自分が読んだり考えたりして構想を考えていること、母の介護のことなどとにかく毎日手をつけなければいけないことがある中でより急ぎでないものはどんどん後回しになる。また自分の体調が良くないと全てが回らなくなるのでそれも最重要課題だったりして、考えることや気をつけることは多い。

先日佐藤春夫現代語訳の「方丈記」を読んでいて思ったのだけど、実際のところこんなふうに思ったことをいろいろと書いているんだろうなあと思う。もちろん美的な修辞とかそういうものに技巧を凝らしてはいるのだけど、本質的には思ったことをいろいろ書いている、まさに想起する想いに随って書いている、まさに随筆なんだろうなと思う。

世の中はいろいろと喧しいが、自分の中だけで思ったことを書くのもまた、読んだ人の心の一滴の水のように、知らない間に波紋を広げるようなものがどこかにあればいいのだがと思う。