ウクライナのヒマワリとロシア戦死兵の母/「風の谷のナウシカ」とウクライナ戦役/ウクライナの勇戦と日本周辺での中国の覇権主義的行動

Posted at 22/02/27

2月27日(日)曇り

数日暖かい日が続き、雪もだいぶ溶けてきたが、まだ日陰になっているところには根雪のように雪が残っている。

ロシアがウクライナに侵攻して以来落ち着かない感じになっていたのだが、昨日は去年の秋に漬けておいたナツメ酒を開けて少し飲んでみたら、まだちょっと尖った味がしたけれども結構美味しく、まただいぶ疲れていたようで、よく眠れた。ネットで効能を調べて見ると精神安定や安眠の効果があるらしく、上手に使って行けたらと思う。皆さんもウクライナ情勢でピリピリして眠れないようなら、ナツメ酒は効果があるかもしれない。

キエフでの戦闘が激化して本当に落ち着かないのだけど、ウクライナ軍の勇戦は感動的だなと思う。またロシア軍の侵攻が逐次SNSで伝えられると言うのもすごい状況で、ロシア兵と対峙したウクライナ人の女性が「あんたたちのポケットにヒマワリの種を入れて!あんたたちが死んだ時にそこから芽を出すように!」と言っていてなんだかすごい話だなと思った。ウクライナはヒマワリの産地だそうだが、ウクライナの旗の黄色はひまわりを象徴しているのだろうか。

また、ウクライナ当局が捕虜になったあるいは戦死したロシア兵の母親向けにホットラインを開設したと言う話もすごいことだと思う。演習に行っただけの息子がウクライナでの戦死を戦争相手から知らされると言うのは母親たちはどんな気持ちだろうと思う。ウクライナに頑張って欲しい気持ちと共に、こう言うのを読むと戦争というのは本当にやるべきではないなあと思う。

ただ、ウクライナの現在は、こうしたことも含めて新たな伝説・神話、サーガが現在進行形で生まれているのだなあと思う。

***

一つ思い浮かんだのが、「風の谷のナウシカ」のトルメキア戦役のことで、これは言われていることだと思うけれども、トルメキア周辺の地形は黒海周辺の、つまりウクライナ周辺の地理に似ている。だから今回のウクライナ戦役を見ていると、どうもトルメキア戦役が思い浮かんでしまうのだ。放射能の危険地帯である腐海はまさにチェルノブイリであり、強国トルメキアが風の谷に侵攻する理不尽さ、そうなるとプーチンは王女クシャナということになるか。そうすると巨神兵は何か。動かすべきでないもの、ということになると核兵器だろうか。

そして最後戦役は王蟲の怒りで終わるわけだが、王蟲に当たるものは自然災害ということになるだろうけどこれはちょっとわからない。

しかしTwitterで指摘されてちょっとゾッとしたのは、「その者青き衣をまといて金色の野に降り立つべし」という言葉だ。これはまさにウクライナの国旗ではないか。もうすでにお互いに大きな損害を出している戦争だが、一刻も早くロシアが撤退し、平和が取り戻されることを祈ってやまない。

***

今回の戦争はいろいろなことを考えさせてくれるのだが、特に大きいのはロシアと同じような、いやそれ以上の独裁国家である中国が台湾や沖縄に侵攻してくる事態が必然的に予想されるということだ。白人国家であるウクライナと同じように台湾や日本に対して国際社会が協力してくれるかという問いはなくはないが、ウクライナに支持が集まっているのはまず第一に彼らが勇敢に戦っているからであり、コメディアンと揶揄されたゼレンスキー大統領自身や政敵のポロシェンコ前大統領らがキエフに残り先頭に立って戦っていることが人々の心を動かしているのだと思う。

日本ではそんなことは無理だという人もいるが、「鎌倉殿の13人」を見ていると我々の先祖はこういう戦いをした人たちなんだということが思い起こされ、「進撃の巨人」のセリフのように「戦え!戦わなければ勝てない」ということを再確認させられる。

ロシアのSWIFT排除を始め、経済制裁もこれから大きく効いてくるだろうし、またサッカーやスポーツからのロシア締め出しも心理的な効果は大きいだろう。それがプーチン政権崩壊につながれば良いのだが、ロシアは戦艦ポチョムキンの歴史もあり、軍隊内部の反乱がきっかけで戦争遂行が不可能になったこともある。ロシア人の良識にも期待したいと思う。

ロシアの戦略や戦術も大きく参考になるところがあり、まず防空網破壊と制圧から始まり、港湾拠点を押さえて機甲部隊を上陸させる、内陸では輸送機で空挺部隊を強行着陸させてそこから戦車部隊を動かすといった戦術を見て、日本でも国民的な議論をしてそうした戦術に備えていく必要があると思った。

またウクライナの善戦の理由の一つにはアメリカやNATO諸国からの豊富な兵器供与があるだろう。日本の歴史で言えばまさに援蒋ルートであるが、ポーランドや地中海の港を経由して多くの最新鋭の兵器が送り込まれていることも参考にすべきだろう。

またアノニマスをはじめとするハッカー集団がロシアに宣戦布告し、ロシア国防省の機密情報を誰でも閲覧できるようにするなど、そうした面での支援もすごい。これが一つの希望であるのは、戦争といえばマッチョというか体力勝負のようなところはあるが、そうしたオタクと呼ばれる人たちにもできる戦い方がある、というのが希望なんだと思う。

中国の覇権主義的な野望も、今回のプーチンの侵略がどのように帰趨するかでかなり今後が左右されると思うし、そういう意味でもウクライナは強く支援しなければならない。日本政府も腹を決めてウクライナを支援し、いざという時の中国による侵略の時の味方を増やしておかなければいけないと思う。

月別アーカイブ

Powered by Movable Type

Template by MTテンプレートDB

Supported by Movable Type入門

Title background photography
by Luke Peterson

スポンサードリンク













ブログパーツ
total
since 13/04/2009
today
yesterday