【推しの子】が面白い/ナツメの実/日本の東西南北/民俗を縄文に結びつけたがる時間的暴力

Posted at 21/11/11

11月11日(木)晴れ

なんだかんだと忙しく、朝からいろいろやって仕事の準備とかもして今日発売のヤンジャンとモーニングを読んだら10時半になっていた。今日は【推しの子】が面白い、というかワクワクする展開で、つい感想スレッドなども読んでしまい、いくら時間があっても足りない感じ。


少し前に庭師が入って庭のナツメの木をだいぶ整えてくれたのだけど、その時にナツメの実をかなり穫って、冷蔵庫で保存していたのだが、ググってみるとナツメ酒はかなり簡単にできそうなので、あとでホワイトリカーと氷砂糖を買ってきて試してみようと思う。飲めるようになるのは3ヶ月先だということなので、それまでちゃんと保存できるかどうかわからないのだが。ガラスの広口瓶は台所の奥の納戸を探したら母が使っていたのが見つかったので、それで試してみたいと思う。




細谷昂「日本の農村」を読んでいたら、日本の東と西、南と北における農村の違いのような話が出てきて、ちょうど読み掛けている谷口雄太「分裂と統合で読む日本中世史」の東と西、南と北という話に重なってきているなと思った。

分裂と統合で読む 日本中世史
谷口 雄太
山川出版社
2021-09-02

 

日本列島は東北から南西に向かって伸びているので、日本を二つに分けるというと普通は関東を中心とした「東」と近畿を中心とした「西」ということになるわけだけど、両方とも「その先」があって、東の先には東北と北海道から成る「北」があり、西の先には九州と沖縄からなる「南」があるという指摘は、なるほど構造的にはその通りだと思った。

今「日本の農村」で読んでいるのは岩手県の大家族の話なのだが、私は長野県中部の出身だけど、ちょっとこういう家族形態は身近には想像できない。「結」とか「牧」という一族の集合体みたいな話は聞いたことはあるけど、身近にはそういうのはなくて、父方も母方も祖父を中心とした血縁というだけで集まることは集まるのだが、全体で一つの企業体という感じになるわけではない。

「分裂と統合・・」の方では伝統行事の話をしていて、例えば男鹿半島のナマハゲでも実は記録に現れるのは江戸時代らしく、それ以前からないとは言えないけれども、こういう「マレビト」信仰と結びついたように見える民俗を簡単に「古代」とか「縄文」とかに結びつけてしまう言説は「時間的暴力」である、という話が出てくるが、まあ少し前にはそういう議論が流行っていたのは確かだなと思う。現代は世間的にも以前よりも実証が重んじられるようになってきているから、そういう飛躍は必ずしも読者を獲得できなくなっているような気もするけれども。

色々みていてもそうだけど、我々が少し古層に潜っても出てくるのは明治以降が多く、それ以前に遡るのはなかなか難しいし、運よく遡れてもせいぜい中世まで、というのが普通だろう。ただ古墳だとか遺跡だとかに行くと思いがけず大和時代や縄文時代からのコトが見えてしまう時もあり、それが現在へと「連続している」という幻想を生むことにつながるのだろうなと思う。

昨夜は少し眠りが浅く、睡眠時間も少なかったので少し考えていると寝落ちしてしまう。今日は気をつけてぼちぼちやろうと思う。


月別アーカイブ

Powered by Movable Type

Template by MTテンプレートDB

Supported by Movable Type入門

Title background photography
by Luke Peterson

スポンサードリンク













ブログパーツ
total
since 13/04/2009
today
yesterday