ネット論壇の話題/読んでいる本/維新の会の性質/藤原秀郷

Posted at 21/11/04

リアルで忙しいのでネットを見られるのは時間ができた時だけなのだが、時間ができた時にネットを見ることに時間を潰してしまうと他の自分にとって大事なことができないので、あまり見ないようにしているのだが、次々に色々なことが起こっているのでやはり見ないわけにもいかず、ぼちぼち見てはいるのだが、私のタイムラインでは総選挙の結果クローズアップされている「維新復活」というテーマと春に炎上しこのたび裁判を提起した日本中世史の呉座さんをめぐる問題が二大テーマになっている。あとはフェミニスト議員連盟の抗議で炎上し問題が続いているVTuberの問題だろう。どれもネオリベラリズムとフェミニズムをはじめとするポリティカルコレクトネスなどの問題が絡んできていて、この辺りが現代のネット論壇における主要テーマなんだろうなとは思う。

本は少しずつ読んでいるのだが、野口実「藤原秀郷」、根井雅弘「経済学のことば」、丸橋光拓「江南の発展」、会田大輔「南北朝時代」、谷口雄太「分裂と統合で読む日本中世史」をつまみ食いしながら読んでいるというのが現状。経済学1冊、中国史2冊、日本史2冊という感じで現状の自分の関心を反映していると言えるか。あとは天文学についても関心はあるのだが、大体NHK-BSプレミアムの「コズミックフロント」の録画を見ることで天文学養分は摂取している感じである。

「日本維新の会」について考えているとやはりナチスの政策展開と共通性が感じられる部分が結構あるのでナチスについての研究もそういう意味での参考として読んでみたいとも思っている。あとはフェミニズムという問題についても考えたいのだが、この両者に感じられるファシズム的な要素の方が実は明らかにしたいことかもしれないという気もして、政治的に偏りのない形でのファシズム研究のようなものはあれば探して読みたいとは思っている。

ナチスと維新が共通性が感じられるというのは客観的にそうなんじゃないかということで、とりあえず維新を非難するつもりで取り上げたわけではないし、また維新を支持する人たちへの非難の意味もあるわけではない。ハイデッガーもナチスを支持していたわけだし、後になったら非難されることでもその人にとっては知的に誠実であろうとしてそうなることはあるので、まあこの辺は書いておきたい。その辺は自分が維新・ネオリベラリズム・フェミニズム・ポリティカルコレクトネスに違和感を感じていることとは、とりあえず別のことだ。

「藤原秀郷」を少し読み、またWikipediaで読んでなるほどその辺はちょっと面白いなと思ったのは、藤原秀郷という人は藤原北家魚名流と言われていて、北家全体の祖房前の三男の魚名(奈良時代の公卿)から嵯峨天皇に仕えた藤成、東国で活躍したが六国史には出てこない豊沢、下野に根を張った村雄ときて、平将門の乱で鎮圧にあたった秀郷、と系図が続くのだが、わずか五代で200年経過しており、いろいろと不審があるらしいということはWikipediaでわかった。野口氏は一応伝承をそのまま受け取って書いている感じだが、その辺の検証についてはまだ読んでいない。東国の軍事貴族と京都の朝廷との荘園ないし所領をめぐる関係は「荘園」で読んだけれども、平安時代初期・中期については制度的にもごちゃごちゃしているところが多く、どのような勢力バランスの上に秀郷のような「英雄」が出てきたのかは興味深いなと思う。

なるべく現代に関わる本を読もうと思ってはいるのだが、もともと浮世離れした志向があるので歴史や天文に惹かれて行ってしまうのだけど、まあ現代の問題について考えるのに必要なくらいはなるべく勉強していきたいと思う。


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