バイデンが訴えた「俺たちは仲間だ」

Posted at 21/01/22

自由、平等、連帯、アイデンティティ、人類愛、進歩、伝統、安全、安心、豊かさ、成長機会などなど。

人間社会がこれから何を求めていけばいいのかということをつらつら考えて原理的なことを少し考えてみようと思ったのだが、今日は時間がないのでまずはこれらの価値が求めていくべきものかなと思うものを羅列してみたのだけど、最初の三つは言うまでもなくフランス革命に関連づけられている Liberté, Égalité, Fraternité のことだ。自由、平等というのは比較的わかりやすいが、フラテルニテは以前は博愛と訳され、現在は友愛と訳されることが多いが、「同胞愛」と訳す人もいて、つまりは連帯・結束・統合して何かに立ち向かうための連帯意識であると考えていいと思う。

今アメリカでバイデンが何度も訴えているUnity=統合、United States=合衆の理想がフラテルニテであると考えていい、つまり国民国家の基礎となる同胞意識と考えていいだろう。

これは国民統合意識のもとになっているとも考えられるし、また「万国の労働者よ団結せよ=Workers of all lands,unite.」の階級団結意識もそれの転用と考えていいだろう。国家を超えた階級団結意識だから「インターナショナル」なのであるわけだ。これはアカデミアの連帯意識であるとか、ヨーロッパの国々の国を超えた貴族階級の階級意識などとも関係あるだろうし、「アジアは一つ」などのスローガンにもつながっていく。

つまりフラテルニテは何者かと対峙するための仲間意識であって、「人類愛」ではない。博愛と訳した人の意図はどこにあったのか、単なる誤訳だったのかそれともフランス革命の素晴らしさを強調するためにそこをあえて曲げたのかはわからないが、その意図は日本においては一定の成功を収めたと言えるだろう。

アイデンティティ以下のことはまた時間がある時に改めて考察します。

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