「かぐや様は告らせたい」:自分で言った言葉に自分で動揺する

Posted at 20/12/30

忙しくてなかなか買った書籍や漫画にもあまり目を通せていないのだが、最近「かぐや様は告らせたい」が面白くなってきて、少しずつ買って読んでいる。今7巻まできた。基本的にヤンジャンでは読んでいたことが多いので、エピソードそのものは大体走っている感じなのだが、四宮かぐやの家族関係とか白銀御行の家族関係のこととか、作中でどのようにいつ頃語られてきたのかというストーリー的なこと、というかどういう展開をしてきたか、みたいなことがあまり把握されてないのでそれを把握したいというのが主な目的ではある。


 

この作品は大体の大枠を知っていればいつどの回から読んでみても面白いようになっているので、単行本を揃えるつもりはあまりなかったのだけど、作者さんが話を展開させながら設定も深めているのか、ないしは設定だけは先にあって必要に応じてそれを明らかにするだけなのか、その辺も考えるのは面白いなと思う。

各回を読んでいて一番感じるのは、言葉の持つ力、特に「自分が言ったことに自分が動揺してしまう」展開が多いのが面白いなと思う。これはまあ恋愛というものは大体そうだけど、特に恋愛の初期、まだ付き合うか付き合わないかの頃に微妙な距離感を図りながら、近づきすぎたと思ったり、遠回しすぎたと思ったりしながら段々意識していくような感じが連載で読んでいるときより面白く感じられてきた。

この作品はもう現在の展開では二人は付き合っているのだけど、付き合ってからの安定した感じが割といいなと思っていて、駆け引き時代はなんかめんどくセーな的な感じが少しあったのだが、それはそれで読み込めるところはあるよなと単行本を読んでいると思う。

本気を告白してるつもりはないのに周りから見たらバレバレだったり、自分がつい力が入ってしまって相手にどう思われたか気になったり、自分自身の発言があまりに本気すぎると思って落ち込んでしまったり、自分の人間性に対して感じていたコンプレックスが露わになったり、考えてみると恋愛というのは自我を動揺させるものだったなと改めて思ったりする。

恋愛というものはしている時はある種夢の中みたいなところがあるし、一方で現実の痛みもより強く感じたりするから、うまく行っていてもなかなかハードモードの部分はある訳だけど、読んでいるとそういうことを思い出すなあと思いながら読んでいる。

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