竹橋の近代美術館から神保町の古本まつりへ

Posted at 19/11/05

昨日は珍しく午前中に出かけた。JAFのパンフレットで割引になる美術館を見ていたら近代美術館で鏑木清方の「築地明石町」が公開されるというのがあって、割引は100円だが見に行ってもいいなと思って竹橋に出かけて結果的には大成功だった。

近代美術館のレストランはミクニが入っていて、食べようと思っていたけど予約で満席とのこと。案内の人に聞くとキッチンカーが外に出ているということで、結局そこでカレーを食べた。あとでレシートを見たらこれもミクニがやっているということが分かった。カレーはビーガンで美味しかった。

4階に上って2階に順番に降りていくという順路で見たが、明治の初めころからの日本の洋画・日本画の歴史が一望できる構成になっていて、ビッグネームはそれなりに揃っていたし、藤田嗣治が何枚もあったのが印象的。目玉の鏑木清方は3階に特別展示されていて、築地明石町を中心に新富町・浜町河岸の三部作が並べられていて見ごたえがあった。

2階は戦後の美術が中心でアンデパンダンで出てきた人やもっとじっくり見たい作品が結構あって、これは時間があるときにまた見に行ってもいいなと思った。

特に印象に残ったのが2階で映写していた映像作品で、ビル・ヴィオラ「映り込む池 作品集1977-80」だった。これは先日見たボルタンスキーと似たようなところがあり、みていて可笑しくて仕方なかったのだが、私以外に見ている人がほとんどいなくて、ちょっと残念だなと思った。」

帰りに所属作品のカタログを買って外に出た。秋晴れで気持ちのいい空。どこかへ歩いて行こうと思ったのだが、何となく自然に神保町に足が向いた。すずらん通りを歩いて書泉グランデのマンガでも見ようかなと思って小宮山書店のガレージをのぞいたら凄い人で私も物色していたら平山郁夫・前田常作「デッサン入門」(とんぼの本、1985)が目に入り、3冊500円とのことなのであと2冊、英語の骨や筋肉を図解した本と四天王寺の舞楽装束の本を買った。

お茶をしようとでも混んでるかなと思いながら文房堂に行ったら案外すいていて窓際の席でケーキとコーヒー。買った本をぺらぺらとみる。線に対する思い入れが「人間の奥深い真理」みたいな表現になっていて、かなり時代を感じたが、まあそういうものなんだろうなと思った。科学史科学哲学と同じで世代が重要なんだろう。

店を出てからもう少し靖国通り沿いを歩き、どこだったかでル・クレジオ『ディエゴとフリーダ』(新潮社、1997)を買った。メキシコの画家ディエゴ・リベーラとフリーダ・カーロの二人について書いている。電車の中で読もうかなと思う。

そのあとちょっと銀行で用事をして、大手町で食べ物を買って帰った。充実した。

今日は郷里に戻る前に科学哲学の本、オカーシャ『科学哲学』(岩波書店、2008)を買っていこうと思う。あるといいけど。

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by Luke Peterson

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