社会問題系の本/『小林秀雄 最後の音楽会』/ジョゼフ・リン

Posted at 19/10/08

昨日。神保町に出かけて本を探す。探していた本は見つからなかったけど、三省堂・東京堂だけでなく古本屋もかなり回ったので、この古書店街にどういう本が多く集まっていて、どういう本はなかなかないのかがよくわかった感じがした。

古書店で言うと、人文・社会系の本を扱っているどの書店に行っても、講談社学術文庫と講談社文藝文庫はかなりおいてある店が多いのだが、講談社+α文庫を置いてある店はほとんど見つからなかった。これは神保町に本を売りに来る人の傾向でもあり、買いに来る人の傾向でもあり、書店の傾向でもあるのだろう。さらに言えば、社会問題系のルポルタージュをそれなりの数揃えてある店というのを見つけられなかった。探し損なっただけかもしれないのだが。そういう本が少しでもおいてあったのは昔から門構えのりっぱな店の方で、新しい古書店にはそういうものはほぼなかった。普段自分が探さないジャンルだから見つからなかったのかもしれないけど、そういうもんなのだなという認識を新たにした。

小林秀雄 最後の音楽会
杉本 圭司
新潮社
2019-09-26



もう一冊買いに行ったのは演劇をしていた時の関係の人で杉本圭司『小林秀雄 最後の音楽会』(新潮社、2019)。本を上梓されたのは初めてだと思うが、形になってよかったなと思う。雑誌に掲載された時は買ったのだが忙しくて最後まで読めなかったのだが、今回は落ち着いて読める時間を取りたい。小林秀雄に関しては私も読み取りたいところがある。

小林は柄谷行人氏らが出てきてほぼ否定された旧時代の批評家という感じになっているけれども、一世を風靡した柄谷氏らの批評も色褪せてきている今、むしろ小林の批評から読みとるべきことは多くおあるように思うし、また新たな批評的伝統をつくるうえでも重要であると思う。

バッハとイザイ~円を描く音楽の旅
ジョセフ・リン
インディーズ・メーカー
2007-06-11



文房堂でお茶をしてカフェテラス古瀬戸でカレーライスを食べ、ディスクユニオンでジョゼフ・リン『バッハとイザイ 円を描く音楽の旅』(バッハの無伴奏パルティータ3番と1番、イザイの無伴奏ソナタ2番と4番)を買って帰った。

帰りは地下鉄の駅を降りると小雨が降っていて、傘を買うかどうか微妙な降りではあったが、マツモトキヨシでビニール傘を買った。消費税がついて500円を超えるのは少し高い気がしたが、ローソンでもファミマでももっと高い傘しか売ってなかったので、まあ正解だったのだと思う。

返ってジョゼフ・リンを聞いたが、とてもよかった。

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